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長らく聞いていなかったとはいえ、やたらいい声をお持ちな彼の呼びかけをAが聞き間違えるはずもなく＿＿驚いて背後を振り返ったAは、こちらに歩いてくる二十三歳になった月島蛍の姿を捉えた。
『えッ……、えーーーッ！ ツッキーだ！ ほぼ三年ぶりのツッキーがいる！！』
「なあに？ これまでの試合には顔を出さなかった薄情者だって言いたいわけ？」
『今日もキレッキレの皮肉っぷり！ 歪んだ認知、歩くまち針！ 間違いなく本物のツッキーだッ！』
「確認の仕方がものすごく腹立たしいんだけど。君も相変わらず口が減らないね。あとまち針はやめろ」
『でもツッキーはナイフほど人を傷つけることはしないでしょ？』
「純粋な配慮からまち針を選択してるのがなおムカつく」
目の前まで歩み寄って来た月島が、スッと手を伸ばしてAの頭を鷲掴む。
Aはそれを避けることなく受け入れて、『痛い痛い』と声を上げて笑った。
月島はひとしきりAをいじめた後、隣に立つ青年に「コンニチワ」と会釈を一つ。
彼もスポーツマンらしく爽やかに挨拶を返すと、「影山の知り合い？」とAに視線を投げた。
『うん、私の友達！……いや、マブダチと言っても過言では＿＿』
「大いに過言だよ。ほぼ三年ぶりに会った男相手によくそんな事が言えるもんだね」
『と、御覧の通り大変ツンデレな彼ですが、途方に暮れる迷子の少女を抱き上げてあやしてくれる一面も持ったナイスガイ。加えて意外と甘党だったりと多様なギャップを兼ね備え、その魅力の犠牲者となって泣かされた女の子は数知れず＿＿＿』
「懲りずに嘘を吐き続けるのやめてくれる？」
『あ、痛い！ 痛いよツッキー！』
「痛くしてるんだから当然でしょ」
本気で指が頭にめり込むのではと心配になる強さで頭を掴んでくるあたり、かつての王子様モードは少女時代の特権だったのだなとしみじみ思う。
こんなことなら、あの時期にもっと幼さにかこつけて散々振り回しておくべきだったとプチ反省。
そんな二人の親し気なやり取りを前に、ここは自分が抜けるべきだろうと判断したらしい青年が、「そう言えば俺、ミーティングそろそろ始まる頃だ」と本当に今思い出したように告げると、
「影山、飲み物サンキューな」
とカラッとした笑顔で走り去っていった。
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
