15.僕らはファミリー ページ15
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Aご指定の壁際まで向かう間、自分の背後にピットリとついてくる存在の気配に気づいてはいたが、月島は絶対に後ろを振り向かないと決めていた。
「見てみろ日向、影山が月島の後ろをカルガモみたいについて歩いてるぞ」
「でもあの
離れた場所からガヤガヤと聞こえてくる田中と日向の会話内容に、月島はげんなりと表情を崩す。
腕の中の少女はそれを気にすることなく、ほぼ百九十センチの高さから見下ろす新鮮な世界を無邪気に満喫しているようだ。
「あれはカルガモっつーよりも、月島が王様と姫の板挟みにされてる構図だろ！」
元気な西谷の声が聞こえた。
「それじゃ、月島は従者か何かですか？」
「いやいや、姫を抱き上げるのは王子様だって相場が決まってるでしょ日向」
お前まで会話に加わるなよ山口＿＿。
月島は本気で今後の友達付き合いを考え直そうと心に誓った。
「王様、姫様、王子様……あいつらロイヤルファミリーじゃねぇかッ！」
ハッとしたような田中の一言に、ドッと集団が沸いている。
「僕が居ないのをいいことに、言いたい放題言いやがって……」
小声で恨み節でも吐き出していなければやっていられない。
何が悲しくて自分がこの兄妹の＿＿＿特にこの兄の家族に組み込まれねばならないのだ。
冗談にしたって言っていい事と悪い事があるだろう。
怒りと羞恥でわずかに耳を赤く染めながら、月島はようやく終点に辿り着いた。
「ほら。約束通り、ここで終わりだよおチビ」
月島が腰を曲げながらAに降車を促すと、今度は抗うことなく『はーい』とご機嫌に着地してくれた。
我儘放題かと思いきや、聞き分けの良い一面もあったみたいでホッとする。
これでようやくお役御免だと月島が腰を伸ばしていると、「Aっ！」と切羽詰まったような女性の声がどこからか聞こえて来た。
声の聞こえた右隣を振り返ってみれば、自分の母親と同じくらいの歳であろう女性が一人、向こうの廊下を走りながらこちらに駆け寄ってくるところだった。
状況から察するに、どう考えてもこの兄妹の母親である。
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
