12.囚われた屈辱・眼鏡の巨人 ページ12
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『お兄ちゃんよりもたかーい！』
きゃーっと頬を染めながらはしゃぐAはもうすっかり東峰を気に入ってしまったようで、影山がそろそろ降りるようにと促してみてもなかなか離れようとしない。
「いーなー旭、次は俺に代わってよ〜」
隣で羨ましがっている菅原には目もくれず、少女は東峰号を乗りこなしてウロチョロとそこらじゅうを練り歩いている。
そんな東峰の接近に気が付かなかったのは、目を逸らし、音楽を聴き、外界を完全にシャットアウトしていた月島の、今世紀最大の痛恨のミスであったと言えるだろう。
ガシリ。
完全に自分の世界に閉じこもっていた月島は、突然Tシャツの袖を引かれる感覚に一瞬で状況を察し、その瞬間に至るまでの己の行動すべてを後悔した。
こちらが少女を視界の外に追いやったところでいったい何の意味がある。
トイレにでも逃げ込んで、自分が彼女の視界から身を隠しておくべきだったのだ。
「おい月島、俺の妹に近づくんじゃねぇ」
「馬鹿なの！？ 目が節穴にもほどがあるでしょ！ 近づいてきてるのは君の妹の方なんだけど！」
腹の立つ言いがかりをつけられ、イヤフォンをズボンのポケットに突っ込みながら声のする方をバッと振り向いた月島は、予想通り東峰に抱かれたまま手を伸ばして自分のTシャツを掴んでいるAと、その隣でガンを飛ばしている王様の姿を視界に捉えた。
「ほんっとさぁ……、この状況をどう捉えたらそんな言葉が出てくんの？ そんなに嫌なら大事な妹をサッサと回収していってよ」
「A、こっちに来い。東峰さんは良くてもその眼鏡ノッポは駄目だ。そいつだけは特に駄目だ」
「重ねて二回言われるとすごく腹立たしいんだけど。ほら、おチビ。君のお兄ちゃんが呼んでるよ」
チビではなくおチビと呼称したのは月島のせめてもの優しさである。
百九十近い自分にいきなり「チビ」などと呼ばれては、先ほどの東峰のように怖がらせてしまうかもしれないから。
そして、そうなればこの王様にまた訳の分からない因縁をつけられるに違いないから。
『やだ。抱っこして眼鏡ノッポさん！』
「誰が眼鏡ノッポ……」
「違うよAちゃん。この人は眼鏡ノッポじゃなくてツッキーって言うんだ」
「山口、余計なこと言わなくていいから」
『抱っこしてツッキー！』
「ほら、覚えちゃったじゃん！」
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
