170cmズの日常 (ページ35)

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31話目「母の日の定番は赤いカーネーション」ページ35

今日は母の日...か

貴「はぁ…」

沖「どうしたんでぃA」

貴「あぁ、今日は母の日何だけど…お母さん仕事でカナダに行ってて、どうしようかなと思ってねー」

神「母の日？今日だっけ？まあ俺には関係ないけどネ」

貴「神威もちゃんと親孝行しなよ」

神「俺母親いないしネ」

沖「俺も居ねーからねーちゃんにカーネーション買って帰りやす」

貴「え、そーなんだ…何かごめん」

二人ともお母さん居ないんだ…

沖「別にいいでさァ、そうだ！一緒にカーネーション買いに行きやすか？」

貴「え、いいの？」

神「そーいやずっと思ってたんだけどA二回もバイト休んでない？」

貴「あっ！？忘れてた、ごめん。謝りに行くから買いに行けないや…」

沖「そっかーじゃぁ仕方ないねィ」

貴「ごめんね！」

沖「神威…今のわざとですよねィ」

神「何が？本当のことじゃん♪」

沖「男の嫉妬はみぐるしいですぜィ…あれ？高杉は？」

神「母の日だから家族で外食だってさー来ないと仕送り止めるって脅されてた」

沖「あいつボンボンだもんなー、じゃ俺は花屋行ってきやす」

神「…阿伏兎におにぎりでも買ってやるか」

沖(お母さん…？)

あぁーバイトクビにならなくて良かった…

店長さんが優しくて本当よかった

お母さんにカーネーションどうやって渡そう…
買ったのはいいけどカナダのどこに居るかわかんないし…

貴「ただいまー…」

誰も居ないけどね

？「お帰り、A」

え…

お母さん…？

母「あら、私のこと忘れちゃった？」

貴「…忘れるわけないじゃん、って何で居るの！？」

母「ちょうど溜まってた仕事が終わったし。会うの5年ぶりじゃない！…嬉しくなかった？」

貴「嬉しくないわけないじゃん…カーネーションも買って…今年も渡せないのかって思ってて…」

どうしよ…

泣きそう

母「ごめんね…ずっと1人だったもんね」

貴「カーネーション…やっとわたせたよ…」

母「私からも…」

青いカーネーション…？

母「花言葉は…[永遠の幸せ]私がいなくても幸せでいてね」

貴「大丈夫、私は幸せだよ…お母さん…ありがと…ありがとぉ…」