【そらる】隣の事情

ｐａｒｔ６ ページ7

「Aー」

「近寄らないで」

食事中ものんびりとリビングにてくつろいでいるときも隙あれば抱きしめようとして来たりで油断することはできない

「Aちゃんったら今では大人びてるわよね」

お兄ちゃんのお母さんはそういってるけれど実際は警戒心剥き出しなだけであってそういうことではない、お兄ちゃんが好きってことがばれちゃうのだけは避けないと

「お母さんたち…まだ帰ってこないのかな…」

すこしホームシックです

「一緒に寝((」

「あ、結構です」

油断も隙も無い

「もう帰ります、お邪魔しました」

「あら、泊まっていくのかと思ってお布団敷いちゃったわ」

「どうせなら泊まっていったら？親は帰ってこないんでしょ？」

「そうよ♪ね？」

まふくんもお母さんもそう言ってくるから断るに断れない…
渋々頷いた私はお人よし

「でも、お父さんとお母さん、泊まってくるときは一週間前に言うのに…」

「お酒呑んじゃったんじゃない？」

「そうかな…」

不安が募る

心臓がざわざわする

「A、明日は俺とデートしない？」

「しない」

「素っ気ない」

「気のせい」

「好き」

「あっそ」

「愛してる」

「そっか」

「Aが優しくない」

「環境には優しいです」

「俺に優しくない」

「うるさい」

ショボンしてる
見えないけど耳としっぽが垂れ下がっている

邪険に扱っていたけど良心がいたたまれない

「お兄ちゃん、そろそろいい加減に…」


『続いてのニュースです、今日、７時４３分に交通事故があり二人の男女は意識不明の状態です』

私は思わずそれに耳を傾けてしまった
聞きたくない、そのニュースを

そこに映っていたのはお父さんとお母さんの車にお父さんとお母さんの写真

息が…止まりそうになった

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