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◇
◆
なんか後ろから殺気を感じて咄嗟に振り返ると、男の方がオレに殴りかかってきてた。
それを横に飛んで避けると、男はお姉さんを守るように手を広げた。
「やややめろ！ 彼女に手を出すな！」
『オレの食事の邪魔しないでほしいんだけど。てかさー、震えてんじゃん。そんなんで彼女守れんの？』
「おまっ、お前なんか怖くないぞ！ 彼女は僕の大切な人なんだっ絶対に守ってみせる……！！」
『…………へえ、お前カッコいいじゃん。じゃあそんなお前に一言アドバイス』
「へ？」
男に近づいて耳元に口を寄せてオレはあることを言う。
え、なんて言ったかって？
本当に大切な彼女なら悪いことを一緒にするんじゃなくて、ちゃんと止めてやれって言ったんだよ。
これがお芝居だったからよかったものの、本当だったら取り返しはつかない。
『どう？ わかった？』
「わか、りました……。すみませんでした」
「え？ どうしたの？」
「キミのことは、これからも僕が守る。僕と付き合ってくれ！」
「っ！ は、はいっ」
「ヴァンパイアさんありがとう！ 貴方の言葉のおかげで彼女に気持ちを伝える決意が持てました！」
『あ、うんよかったな、おめでと。はい、お出口はあちらです』
手を繋いで仲良く鏡の間を出て行くマジカメモンスター。
うん、なんかよかったな、うん。
「ブラボー！ まさか1組の男女を恋人同士にしてしまうとは！ Aくん、素晴らしい！」
「A先輩の演技、カッコよかったです……！」
「まさかここまで人を動かせる演技が出来るとはおもってなかったわ。アンタ映画研究会に入りなさい」
『ええ〜？ オレ軽音部入ってるんでイヤですよ。てかさっきのアドリブなに？ なんでオレ襲われたわけ！？』
「あれは雰囲気を出すためよ」
『雰囲気作りでオレ被害に遭ったわけね！？ リリア先輩に教わった逆さまドッキリで驚かそうとしてたのにパァじゃん！』
「ふふふ、ヴィルたちに襲われているキミの姿、実に魅力的だったよ、ボーテ！」
そんなとこでボーテいらんっすわ。
「Aくん、僕らの演技見てくれてたかい？」
「迫真に迫った演技だっただろう！？」
『大根演技。ガクッとか声に出すやつがいるとはね。あれには笑いを堪えるの大変だったわ』
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ここ(プロフ) - 半魚腐人さん» 半魚腐人さん、コメントありがとうございます^ ^嬉しいお言葉に舞い上がりそうなくらい喜んでいますっ、ありがとうございます(*^_^*) (2021年6月24日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
半魚腐人(プロフ) - 完結おめでとうございます！読み終わってからあぁ、もう好き！尊い！しか喋れなかったです（＾ν＾） (2021年6月24日 0時) (レス) id: f423f4b22b (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ラテさん» ラテさんありがとうございます！無事完結させることができて良かったです！面白かった、と言ってもらて本当に嬉しいですっ。応援ありがとうございました！ (2021年1月8日 16時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ラテ - 完結おめでとうございます！男主人公くんのおはなし、とても面白かったです！次回作も楽しみにしています！！ (2021年1月7日 18時) (レス) id: 11f4886bdf (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 星猫さん» 星猫さんメリークリスマス！素敵なプレゼントありがとうございます！すごく嬉しいです〜♪ (2020年12月24日 15時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年11月5日 12時
