【ツイステ】鏡の中へと引き摺り込まれた先は魔法の世界だった件2

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まさかのヴィル先輩に呼ばれるオレ。



こんなの台本にあったっけ？



ルーク先輩を見るとニコニコと笑ってヴィルの方へ行けと指示を出す。



いきなりのアドリブとかやめてほしいんだけどな。



オレは隠れていた場所から出てヴィル先輩の元へ歩いてく。






『お呼びですか我がマスター、ヴィル様』



「遅いじゃない。まあいいわ、素直に来たことに免じて許してあげる」



『オレはなんで呼ばれたんでしょうか』



「そこの人間の生気は不味くて仕方ない。だから口直しさせてもらうわよ」



『口直し……？ うわっ』







状況のわからないオレにヴィル先輩は近づいてきて、首を噛んだ。



誰の首って？ オレの首を。







「ごくっ、ごくっ…」


『ゔぃ、るせんぱっ……ちょ、まっ……！』






偽物のキバを首にグイグイと押しつけてくる。



ピリッとした痛みに驚いてヴィル先輩を見ると、なんとも言えない妖艶な表情を浮かべた先輩と目が合った。






『えぺ、る…たすけ、て』



「ヴィル様だけズルい。僕もA先輩の生気欲しいです」



「この子はアタシ専用。……けれど、いいわ、今日だけ特別よ」



「やった、A先輩痛くないですからね」



『嘘だろエペル…っぁ！』






ヴィル先輩と反対の首に噛み付くエペル。



なんでこうなった！？



ヴィル先輩とは違い、ちゅーちゅー、と本当に血を吸うように吸ってくるエペルに身体が震える。

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