スケベ柱とえち柱【不死川実弥】

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「離してください」



引っ張って連れてこられたのは、少し異様な雰囲気の店だった。

鬼の気配…でも、少し違うような…



少し警戒しつつ、中へと無理矢理連れて行かれる。




・




察しのいい私の鴉は、すぐさま不死川さんの巡回している方角へと向かっていった。



「親方、こんな綺麗な娘が一人でこの辺をうろついてましたよ」

「離してください！」



私をここまで連れて来た男が、親方と呼ぶ方の前に無理矢理差し出される。

匂いや音、気配を感じ取ろうとするが中々分からない…



コイツが鬼なのかな…



周りを見ると、拘束され口まで塞がれている若い男女が数名居た。




・




え、初日で私引き当てちゃったよ

全く情報ないけど！




・



「なかなか良い娘ではないか」

「それでは親方！」

「あぁ喰ってやるよ、この娘」



・



え…喰う？私を？

ていうか、それは鬼として？それとも男として？？



腰に忍ばせている日輪刀をすぐ抜ける様に構える。



・



「そんなに身構えなくてもいいぞ、名はなんという？」

「名乗るほどの名は持ち合わせてません」

「そうか、では私が勝手に名付けてやろう」



そんな事を言いながら、此方へと手を伸ばしてくる。



手が胸元へとかかった頃。

少し外が騒がしい。



・



鴉の声と…



「おい、糞ジジィ何してくれてんだァ」



不死川さん。

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