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不死川side
頭を冷やすとAの部屋を出て、俺はどこまで来たのだろうか…
自分でも分からず、ただひたすら屋敷から逃げていた。
・
血鬼術から四日経ったのか…
鏡を見ると、あの印がさらに薄くなっていた。
・
症状も落ち着いてきているのも実感している。
きっと胡蝶の言う通り、これが消えれば症状も一切なくなるんだろうなァ。
・
「…不死川」
「誰だァ!?」
不意に名前を呼ばれ、思わず構える。
・
「そっちじゃない、上だ」
上を見上げると、伊黒の姿が合った。
どうしてこんな所に…?
・
「"どうしてこんな所に?"という顔だな。それはこっちのセリフだ。ここは俺の屋敷の近くだぞ。なぜお前が…」
あァ…ネチネチ色々と言わせちまってる…
・
「伊黒、お前甘露寺のこと泣かせちまったらどうする?」
「何やら思い詰めているようだな」
・
俺はなに伊黒に話してんだァ!それにそんな事を聞いちまうなんてよォ!
・
「それより不死川、血鬼術をかけられたと聞いた。みっともないな」
「もうほとんど影響ねェよ!!」
「それに甘露寺のことを泣かせたらと言ったか?甘露寺の涙など考えたくもないし………」
ネチネチ言われた後、最後に伊黒が言った。
「その手のことは嫁が沢山いる宇髄に聞け」
・
…宇髄に、
というかこんな話、誰にも聞くつもりなんてなかったんだよォ!
結局、ただ歩き回って頭を冷やす事にした。
・
日が暮れる頃、屋敷へと着いた。
玄関を見るとAは屋敷に居るようだった。
互いに非番か…。
・
「A、戻ったァ」
無言で入って来るなとしつこく言っている。自分もそうしないよう心掛けていた。
例え、こんな状況でも。
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鮭大根(プロフ) - ウェーイ( ・∇・)面白いです!!これからも頑張って下さい!!応援してます!!続き楽しみ〜(´-ω-`)ムフフ (2020年8月14日 18時) (レス) id: ef1af2de4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆eri☆ | 作成日時:2020年8月13日 20時