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後ろから声。いやいや、幻聴。
パコ
「シカトすんな。」
「あ、玉ちゃん。」
後ろに居たのは玉ちゃん。昔からの幼馴染。
家族ぐるみで仲良くしてもらってる。
こいつもモテるんだよなー。
「また、藤ヶ谷?」
「先輩を付けなさい。先輩を。」
「へいへい。お前はストーカーかよ。」
「ストーカーじゃないし。」
む、と睨んでから窓の外に視線を落とす。
「そんなに藤ヶ谷好き?」
「だから、先輩を付けろ。」
「わーかったから。はい。差し入れ。」
机に置かれたコーンスープ。
丁度、手が冷めてきた。
「サンキュー」
「お前、もうちょっと女子っぽい言葉使ったら?」
「えー、できるよ。一応。」
「片思いは大変ですねー」
「そうですよ。」
そうだよ。片思いは大変だよ。諦めようと思っても諦められないし、別の人好きになろうとしてもなれないし。
「諦めたら?」
「やだ。」
「でも、藤ヶ谷と喋ったこともないだろー。」
「…」
「え?、、マジだった?」
それもそうだ。藤ヶ谷先輩と1回も喋ったことない。
喋ろうと私だって努力してる。でも、あの追っかけに何回踏み潰されたか、、。
「どうしたら、藤ヶ谷先輩に私の存在が分かるかな。」
「んー。努力しな。」
「努力ねー。」
努力してるんだけどなー。
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作者名:白雪りんご | 作成日時:2018年1月7日 21時