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放課後私は必ず教室に居残る。
窓の外は夕焼け。でもそんな綺麗な空を見るために居残る訳じゃない。
窓のすぐ下の小さな小屋。
そこにうさぎが飼育されている。うさぎが目当てでもない。その飼育係の藤ヶ谷先輩。
私の好きな人です。
片思い歴今年でとうとう4年目。
中学生の時からずっと好き。高校の志望校も理由は藤ヶ谷先輩を追いかけるため。
でも、藤ヶ谷先輩は私の存在すら知らないんじゃないかな。
告白もこんな私じゃ無理だろうし。
目の保養ってやつ?
付き合いたいよ?
でもあのルックスだよ?
女子達がほっとくわけないよね。藤ヶ谷先輩は学校の王子様。
私みたいな女子力の欠片もない人間が藤ヶ谷先輩と?無理に決まってる。
藤ヶ谷先輩の追っかけ美人と可愛い子ばっかだし。
でも放課後は藤ヶ谷先輩の追っかけの女子達は藤ヶ谷先輩を追っかけられないらしい。
藤ヶ谷先輩は飼育係。うさぎが大好きで放課後だけは女子達から逃げてるらしい。
うさぎが大好きな所がギャップ萌えといいますか。
そういうところも好きなんです。
でも、そう思ってる女子達は沢山居るんだ。
あ、今日も居るよ。藤ヶ谷先輩。
うさぎと触れ合ってるその姿が大好き。
「うさぎになりたいな。」
無人の教室に私の声はこだまする。
予定だった。
「また、そんなこと言ってんの?」
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作者名:白雪りんご | 作成日時:2018年1月7日 21時