失敗作ロボット【オリジナル】 (ページ2)

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第一話：目覚めページ2

バチッバッパチ―・・・バチバチッッ

鼓膜が破れそうなほどのスパーク音で、私は目が覚めた。

「なに・・・ここは―何処―・・・？」

記憶喪失になったわけでは無いはずだ。
名前、生年月日、今までの記憶・・・全て覚えている。

なのに・・・
真っ白でとてつもない光を発している壁に覆われ、自分に繋がった沢山のコード。
どうなっているのだろう。

『―・・・目覚めたか、(人１)』

突然、低く通る声が部屋中に響く。

驚いた・・・

どうやら天井の隅にあるスピーカーから聞こえるようだ。
監視カメラもついている。

『(人１)』スピーカーから聴こえる声は、確かにそう呼んだ。
私の名前は(人１)だが・・・この人は私を知っている・・・のか？

「誰だ・・・？」
思わず声が出てしまった。

『・・・ほう。話すことは出来るようだな。
しかし、私に対して敬語を使わないとは・・・なってないな。』
スピーカー越しからクックッ・・・と嫌な笑い声が聞こえる。

「・・・誰ですか。ここはどこですか。」
ぶっきらぼうに答えた。

「っふ、そうだ。其れでまあ良いだろう。私はお前を造った。博士とでも言っておこうか。ここはその実験室さ。ロボットのお前がずーっと、眠りについていた場所。」

また耳障りな笑い声。嫌いだ。って、そうじゃなくて・・・
なんだって？ロボット？

私は・・・