検索窓
今日:32 hit、昨日:38 hit、合計:150,376 hit

続き ページ2

ht


「………」


→肩を並べて歩く帰り道。
昔からの知り合いであり、お互いのことを理解している貴女達は特に会話も無く、同じ方向にあるそれぞれの自宅へと向かいます。

「ん、じゃ、また明日」

それが別れの挨拶。貴女がそれに応えるように小さく手を振ると背中を見せます。数秒間見つめた後、貴女も自分の家へと入ります。


「…あんな顔浮かべられると別れ辛ぇんだよなぁ…」


無意識に浮かべていた寂しそうな貴女の顔。しかもそれが毎回毎回。気づいていますか?朝、彼と会うとき貴女は心底嬉しそうな表情を浮かべているんですよ?



kn


「今本読んどんねん」


→ちゅめてぇ…。
2人きりだというのに貴女を放って本を読み出す彼。本なんて1人の時でも読めるでしょ?ねぇねぇ、と彼の袖を引っ張ります。

「(ちょ、引っ張られとる!!!あかんあかん、それ以上はアカン!!俺の俺が大変なことになってまうーっ!!!!)」

心の声とは裏腹に現実の彼はスンッと澄ました顔をしています。しかし貴女は気がつきます、彼が今読んでいる本、先週と同じ物だということに。


「いっ、いや…これ…おもろくて…何回読んでも飽きへんねん!」


ふーーーん???ジトーとした目で見ているとやがて彼は本で顔を隠してしまいます。今すぐにその本どかしてイケメンフェイスを見せなさい(?)



ut


「……あかんってぇ…」


→チャットアプリでの出来事。
貴女が彼に特になんの理由もありませんでしたが可愛いスタンプとか「こんな事があった」とか、いつもより多く話しかけると画面の前の彼はにやけを抑えられていません。

「だって…だってこれ絶対構ってほしいアピールやん!!はぁっ!?いっぱいしゅき!!」

お隣さんにはご迷惑にならない程度の声量でね。スマホを握りしめてしゅきしゅき言っている彼。場合によっちゃSAN値削りましょうか。


「んっ…!?で、電話…!?どうしよ、息の荒さバレへんとええけど…」


貴女から電話がかかってくるなんて初めてのこと。戸惑っていますがこのままだと切れてしまうと理解した時、通話ボタンを押すのが音速でした。

続き→←夢主の可愛さに悶えたら



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (254 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
825人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふうあ - は〜い!勉強中にこっそり見てます、、 (7月31日 9時) (レス) id: 11f7a1268b (このIDを非表示/違反報告)
しおんちゃぬ 旧アカ - まだ見てるひとー! (7月29日 19時) (レス) id: 201953d074 (このIDを非表示/違反報告)
青年A - そら?????。゚さん» いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございました! (2020年11月8日 8時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
そら?????。゚(プロフ) - 遅れました!ごめんなさい!最高すぎませんか!?好きです有難うございます!!! (2020年10月9日 21時) (レス) id: d14360f31e (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 返信ありがとうございます!更新してくれるだけでありがたいんで体調崩さんように気をつけてください!! (2020年9月25日 20時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:青年A | 作者ホームページ:***  
作成日時:2020年9月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。