【十二大戦】音恋 2 (ページ5)

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寝室で、愛剣の恋燈奈を磨く。少しだけ汚れを見つけたから。

憂城くんが入ってきて、ぼふっとベッドに倒れ込んだ。

『お疲れ様』

声を掛けると、彼はこちらを向き、何か言いたげな表情を見せた。

「そばに来て欲しい」と言っている。

愛剣を丁寧に鞘へと収め、憂城くんの隣へ。

それから、憂城くんの戦場での話を聞いていた。

「お友達が増えた」
「何人も僕のことを怖がってた」

『大変だったね…』

「でもねでもね、音恋ちゃんの為に頑張ったんだよ？」

『ありがと、憂城くん。
私ね…離れ離れで凄く寂しかったの』

私を強く抱きしめてくれた憂城くん。

じんわりと胸に温かなものが広がっていく。

「音恋ちゃんと一緒に戦場へ行きたいのに」

『ふふ…多分憂城くんお仕事放棄するでしょ？』

何故わかったの？っていう顔。
私は思わず笑う。

だって______

『ずっと私の隣に居て、私を見ていて、戦争なんてそっちのけだと思ったから』

「僕、音恋ちゃんが大好きだから」

『悪びれもなく言ったね？』

にゃはは、と笑う。