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ー020ー ページ20

伊奈帆side

Aさんを見送ったあと

一人で空っぽの病室にいた

ここにまだ、彼女の温もりが残ってる気がしたから


ユキ「ナーオ君。引き留めなくてよかったの?」

伊奈帆「ユキ姉、いいんだ。それで」

ユキ「ふーん…何か嬉しそうね。あら?」


僕の手の中には手紙がある

これで充分なんだ


ユキ「さ、帰ろっか」

伊奈帆「そうだね」


『伊奈帆さんへ
突然、あんな告白をして、ごめんなさい。
私が自信を持って貴方に会えると思えるようになったとき、会ってくれますか?』


会うよ

いや、無理矢理にでも会いに行くさ


『恋を教えてくれてありがとう。愛するということを教えてくれてありがとう。』


僕の方こそ

ありがとう


『また、会える日を楽しみにします。どうか、お元気で』


君を思って空を見上げるときは君もこの星を見ているんだろう

そう思う


ユキ「ナオ君!早くしなさーい」

伊奈帆「今行くよ」



僕も大好きでした………






  fin…?

後書きです→←ー019ー



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作者名:あんな | 作成日時:2015年8月13日 19時

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