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昨日ぶりに見ただるまさんは接客中とは違い、赤色のパーカーに黒色のズボンというラフな格好をしていた
やばっ、私服のだるまさんもかっこいい...!!!
心の中でだるまさんに会えた喜びをかみしめていた私とは打って変わって、だるまさんはとても気まずそうな顔をしていた
あ、そうだ。昨日告白したままだったんだ!!!
ちょっと待ってどうしよう...
お互いに固まったまま気まずい雰囲気だけが流れていた
だ「じゃあ、俺はお先に...」
気まずさに耐えられなくなったのか、だるまさんはそう言って私に背を向け歩きだした
まずい...告白の誤解も解いていないし、このまま会えなくなるかもしれないのに何も言わないの私!!
勇気を振り絞ってだるまさんの後を追いかけ、だるまさんの服の裾を引いた
『あ、あのっ!!!ちょっとお時間いただいてもいいですか?』
だ「...えっと、大丈夫っすよ。じゃあ、近くの公園まで行きますか。流石にここじゃあれなんで」
だるまさんは私がこれから言うことを察してくれたのか、少し困った顔をしながらも笑って公園へと歩き出した
こういう優しさもみんなから好かれている理由だよなと思いつつ、私もだるまさんの後について行った
まって...公園行って何から伝えればいいんだろう!?っていうかメイクとかっておかしいところないよね!?
歩きながら、私の頭の中はとにかく不安でいっぱいだった
と、とりあえず昨日のことを謝って、それから本気だってことを伝えないと!!
そう考えている内に公園へとたどり着いてしまった
だ「あそこのベンチ座りますか」
『はい、ありがとうございます...』
心臓がバクバクしてまともにだるまさんの顔が見れなかった
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作者名:かふぇおれ | 作成日時:2024年1月27日 20時