1000円の返し方3

___ ページ8

｢詰んでるんだよね〜。luzくんはなんかある？｣

なんだかんだでluzさんに今の状況をまた1から説明し直した。

｢オークションの偉い人に相談したら？｣

｢そんなの、何もされないに決まってるでしょ｣

不干渉、それがオークションの運営だ。何があっても、購入者たちには干渉しないはずだけど。何か考えがあるのかな。

｢だって、そのオークション偉い人が多いんやろ。だったらトラブルとか起こしたくないでしょ。｣

｢確かに…。お偉いさんのトラブルはあっちも避けたいはず。買ったのは僕だし、僕の味方してくれるかも｣

｢というか、まふまふさん達はネットへの影響力高いし、いくらお得意様だったとしても、バラされる天秤にかけたらまふまふさん達を選ぶのような気がしますね。｣

｢luzくん、天才？｣

まふまふさんに完全同意だ。ぽやんとしているかと思ったら、頭がキレる。すごい人だな。

｢えへへ。｣

｢とりあえず、電話してみる｣

照れ笑いをしている、luzさんを横目に、まふまふさん、オークション会場に電話。あっちも、即決は出来ないから翌日に連絡が来るらしい。

｢luzさん、ありがとうございます｣

でも、luzさんのおかげで大きな一歩が進めた気がした。

21.5.距離感の話→←___

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す