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第8話 ページ11
だいぶここでの仕事に慣れてきたと思う
でも幹部達の誘いを断る作業が苦痛になった
断ったあとの悲しそうな顔が頭から離れない
左手首を抓る頻度も、ここにきてから増えた
私は溜め息をつく
仕事が終わっても、幹部達のいる部屋には
どうしても足は向かなかった
私は中庭に出てみた
少し歩くと大きな木があった
葉が生い茂る大木に
私はふと昔のことを思い出した
優しかったお母さん
美人で頭が良かったお姉ちゃん
一緒にいたずらしたお兄ちゃん
いつも見守っててくれたお父さん
一回だけ入った森にこんな大きな木が
あったな…お兄ちゃんとお姉ちゃんと一緒に
森の中で迷って…半泣きになりながら
帰ったらお父さんにこっぴどく叱られて
その後お母さんに抱きしめられて…
暖かい、もう戻ることの出来ない思い出
私はいつの間にか歌を歌っていた
家族みんなで歌った歌を───
ラッキーアイテム
オカマ
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闇月 - とても面白かったです！更新頑張ってください！！ (2014年7月21日 12時) (
レス) id: 430e73c4c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぶー | 作成日時：2013年5月18日 20時
