涙が１４９こ ページ20
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沖田「……で、旦那ァ。」
銀時「ん。なに総一郎君。」
総悟でさァと沖田は続けながら、二人して半月に照らされた前方に聳え立つ建物を見据える。
沖田「…此処がアンタの思う最大級の��アテ��ですかィ…。」
銀時「…俺も不安だけどな、此処しか頼れるとこはねぇし、今は藁にでも縋ってやるさ。」
沖田「…旦那が言うなら従いやすよ、不本意だがねぇ。…っつーか、アンタやっぱりコイツらと繋がってたか…。」
銀時「あー……まぁなんだ。お前んとこのゴリラには内緒な。」
沖田「……ハァ…。」
そして沖田は、体の痛みとは別の意味で深いため息を漏らし、銀時が怠そうに扉の取っ手に手をかけた。
しかし、
────────────────…ギィッ
銀時「ッお！？」
開こうとした扉は手を掛けただけで自動で開き、思わず銀時はよろける。
急いで銀時は体勢を立て直したが、開かれた扉の向こうは夜目の効く二人でも全く見えないほどの闇が広がっていた。
沖田「……旦那、血の臭いが…。」
静かに銀時の隣に佇む沖田は、小さく呟く。
銀時も眼前に広がる暗闇に広がるソレを感じ取ったのか、横目で沖田を見下ろし、頷く。
銀時「何も起きねぇと思うけど、万が一何かあっても無理すんじゃねぇよ沖田クン。お前は傷も治ってないし、刀も無ェ。」
沖田「ハイハイ、そのままそっくり返してやりますよ。同じく怪我人の旦那。」
俺は木刀あるからいいの、なんて子供っぽく口を開いた銀時がゆっくりと建物の内部に足を進め、その後を沖田が着いてくる。
銀時「…とは言っても、��アイツ��が俺を襲うわけないんだけどねぇ。」
そう自嘲しながらも、銀時が木刀に手を伸ばすのは、少しだけ不安があるから。
張り詰める空気に包まれる暗闇に、一歩、また一歩と足を進める銀時達だったが、建物の上部に取り付けられた窓から射す月光のお陰で少しずつ目が慣れ、漸く辺りを見回す余裕が出てくる。
そして見えた。
？「………銀時、か…。」
突然付いた蛍光灯の元、見慣れた黒髪が揺れる。
それに銀時は弱く微笑むと、口を開いた。
銀時「何か珍しく忙しそうな時に突然来ちまって悪ィな、
.
.
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─────────────……ヅラ。」
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(おきまりの台詞は？)
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知念菜々(プロフ) - 素敵な小説ですね、思わず泣いてしまいました(笑)これからも頑張ってくださいね (2019年4月26日 12時) (
レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - とても素敵な小説ですね・・・！感動しました。（ ｉ _ ｉ ）主人公や沖田や銀さんの想いが切実に伝わってきました。更新楽しみにしております。頑張ってください！ (2016年1月24日 22時) (レス) id: 8fa45dd2aa (このIDを非表示/違反報告)
みかんのポン酢 - 更新楽しみに待ってます！！シリアス好きにとっては美味しい(？)小説ですねwww応援してます！ (2015年12月30日 12時) (レス) id: a0bf40ef9d (このIDを非表示/違反報告)
クロゥ - 主人公が何もかも背負っているのを見てる沖田と土方と銀さんなどの気持ちと主人公の気持ちを考えて何度も号泣してしまいました。これからの話も気になるので続き楽しみにしています！お身体に気お付けてください！次の更新楽しみにしています！ (2015年10月5日 0時) (レス) id: 076214571a (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 主人公が何でも背負い込む所が辛そうで何度も泣いてしまいました。続き、とても気になります更新頑張って下さい！ (2015年8月27日 21時) (レス) id: 26fe401622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 x他1人 | 作成日時：2015年5月26日 23時
