【スラムダンク】流川と並ぶ一年生エース[男主]3 (ページ9)

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日本で注目の的ページ9

「あんたが、こんな時間に起きてるなんて奇跡じゃない？」

彩子先輩が、チャーハンを食べながら楓に対して言う。

「目がしぱしぱする」
楓もまた、食べながら告げた。

「いや、でもホントよくここまで起きられたな…だいたい試験内容は終わったし、あとは明日の追試だな」

頑張れよ、と付け足した俺に、楓は頷いた。

「る、るる流川君が、出られないなんてっ絶対…だ、ダメだからね！！」

意を決したように言う晴子に、

「絶対出る」
と、楓は返した。

おぉー…なんかいい感じ…？？w

晴子も、返事をしてもらい、喜んでいる。

「そーいえば、今日もあんた、走ってたわね、A？最近、ずっと走ってるでしょ」

彩子先輩…見てたのか…；；

「ま、まぁ…；体力の無さは感じてますから…」
「Aも…る、流川君も…練習中…凄い気迫よね。…一体、どうしたの？」

思い切ったような感じで、晴子は俺達に聞いてきた。

「って寝ないで！！；」

けれど、楓は寝ていた。
そして、晴子は、俺に目線を送る。

「んー…まぁ、海南戦や陵南戦で、俺たちもそれぞれまだ力不足だっていうのは感じたから…全国でやり合っていくからにはチームを日本一に導くプレイヤーにならないと、って」

今、ここで本当の言葉を言ったところで何かが変わるわけでもないと思った俺は、少し違うことを言ったが、二人は納得した。

そして、晴子は少し悲しそうな顔をしてから、

「じゃあ、流川君の頭の中はもう、バスケでいっぱいってことよね」

と、言った。

「そうね…もしかしたら、Aも流川も日本で注目の的になってるかも」

彩子先輩も、続けてそう言った。

翌日。

昨日の勉強合宿の成果もあってか、4人ともなんとか追試をクリア。

そして、

「よーし、全員揃ったな！！」
「「「はい！！」」」

インターハイという全国の大舞台を10日後に控えた湘北は、安西先生の後輩が監督を務めている静岡代表常誠高校と１週間の合同合宿を行うことになっていた。

「それじゃあ赤木君、頼みましたよ。陵南戦同様、引率は鈴木先生にお願いしてあります」

「なんだよ、オヤジは行かねーのか？」

安西先生に、みんなが思っていただろう疑問を口にした桜木。
安西先生は、少し間をあけてから

「桜木君、君もここに残ります」
と、言った。

「あ？」
桜木は？マークを浮かべる。

「じゃあ皆さん、１週間後に合流です」

「「「はい！行ってきます！！」」」

「え？おい！待て！ちょっと待てーっ！！」