【スラムダンク】流川と並ぶ一年生エース[男主]3 (ページ12)

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インターハイページ12

夏・広島＿＿＿＿＿＿＿

高校三大タイトル。
その中でも日本高校バスケットボール界における最大のタイトル。

それがインターハイ制覇である。

俺ら湘北は、開会式が終わって、体育館前の組み合わせ表を揃って見ていた。

「まさか、こんな組み合わせになるとは予想もしてなかったですね」
俺が言うと、

「あぁ…全国大会という覚悟はしてたんたが…昨年覇者だとは思ってもみなかった」
赤木先輩は、なんとも言えない表情をした。

すると、

「ご愁傷さま……」
と、後ろから声が聞こえた。

この声…

「信長！」

俺は、振り返る。
そこには、海南が揃って立っていた。

「山王と愛和のブロックとはな」
牧さんが、キビシーなと付け足し、信長は手を合わせる。

「まぁ…''厳しい''かもしれませんね、正直…；」
俺が苦笑いを浮かべると、

牧さんは少し俺を見つめてから、

「なるほど…あくまで厳しい、か」
と、フッと笑った。

「そこは変わらないね、A。」
神さんも、微笑んで言う。

今の言葉の意図が、2人には分かったようだった。

すると、それに続けるようにして、楓は、
「どーせいつかはそいつら倒さなきゃならねーんだろ。早いか遅いかの違いだ」

と、強気な言葉を発した。

そして、赤木先輩も、
「その通りだ。全国制覇のためにはどこが相手だろうと叩き潰すのみ！！」

と、気合いを入れる。

「海南は、ベスト4は必然的ですよね…なら、準決でもう1回、再戦かな」

俺の自信満々な言葉に、

「ほう…」
と、牧さんは目を見開いてから、

「そうなりゃ楽しめる試合ができそーだな」

と、強気な笑みを浮かべた。

「今度は絶対負けねーからな！覚悟しとけよ！！」
桜木達が言うと、
「お前らもな」
と、牧さんは笑った。

その時だった。

「おいおいおい、マジかお前ら！海南ともやるつもりかいな！？」

聞き覚えのある声がしたと思い、振り返ると、

「何考えとんじゃ？」

さっきの豊玉の人が、後ろに立っていた。

「またてめーらか…」
「ほっとけ、いくぞ」

喧嘩になりそうな桜木や三井先輩、宮城先輩を、赤木先輩が止める。

「おい牧！お前ら予選でこいつらに相当手こずったらしいな、なんやそのザマ」

牧さんが、反応する。
そして、豊玉のその人…岸本さんは続けた。

「まず４強の一角は崩れたな」
嘲笑うようにした岸本さん。

…この人…

その時、
「すまん、誰だっけ君？」

えっ……w