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崇裕side
雅紀と流星を探しに家を出たのは12時くらいやったのに
家に着いた時にはもう6時。
俺も腹減ったわ〜。
智「ただいま〜」
望「おかえり。
どこ行っとったん？全員で」
崇「それはまた後で話す。
それよりご飯、もうできとん？」
智「これから作るんよ」
崇「え！？そうなん！？」
てっきりもう作っとるものやと…。
流「りゅう、お腹空いた！泣」
流星も腹ペコ過ぎて泣き出すし。
崇「俺らお昼食べてないねん」
智「じゃあ急いで作るから待っとって」
その間に俺に抱っこされとるコイツを部屋に運ぶか。
めんどくさいから俺の部屋で。
崇「よいしょっと…はぁ、疲れた」
雅「んん…あ、たか…流星は…？」
崇「下で望と遊んどる。あと、ご飯まだかかるから」
雅「うん……」
崇「風邪やのに外に行くからしんどくなるんやで？
ほんまに何考えてんねん」
あ〜…また俺、余計なこと言ってもうた…。
やから嫌われるんやってええ加減気づけや。
雅「だって流星が…っ！」
崇「それは分かっとる。
自分のことも大事にせなアカンってこと。
俺、お前のこと嫌いやけど少しだけ見直した。
流星を守ろうとする姿はカッコよかったで…。
やるやん…お兄ちゃん」
うわ、はっず。
雅「……ふふ。たか…照れてる、顔真っ赤…」
崇「はぁ！？照れてへんし！！バカにすんなや！」
何やねんコイツ！
風邪のくせに煽ってきて。
雅「照れてる！照れてる！…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」
崇「ほら咳出てるやん。
大人しくしとけやアホ」
雅「んぅ…たかぁ、助けに来てくれてありがと」
崇「べっつに〜？流星を助けるのは当たり前やけど…。
お前までおらんなったら……ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」
雅「ん？何て？」
崇「何も言ってへん！
ええから早よ寝ろや！」
"何か分からんけど寂しくなる"なんて言えるか！！
今さっきコイツのこと嫌い言うたばっかりやのに！
雅「ふふ…っ。
俺ね…たかのこと嫌いじゃないよ？…おやすみ」
嫌いじゃないって…何で…。
俺、コイツにイジワルしかしてこんかったのに…。
今更そう言われて、どういう反応すればいいん？
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作者名：KK | 作成日時：2022年8月21日 21時
