僕のモブ友。【時透無一郎】

12話 ページ15

我妻善逸side

　同じく予令10分前。
　我妻善逸は委員会活動が終わると同時に、後輩である時透無一郎を避けるようにしてそそくさと教室へ帰っていた______。

　
〜in 教室〜
　
「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ〜！！せっかくAちゃんと委員会活動出来ると思ってたのにいぃぃぃぃ！！(汚い高音)」

「おはよう！どうしたんだ…？今日の善逸はいつも以上に深刻な顔してるぞ…」

　椅子に座ってあいつへの愚痴を吐き散らしていた俺に対し、あの出来事を何も知らない炭治郎は心配した様子で声をかけた。

「たんじろｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛ｵ゛聞いてくれよぉぉおおおおおおう」

「き、聞くから！！その前に落ち着こう、善逸！
　ほらこれで涙を拭いて…」

　やっぱ炭治郎は心の友だ。
　そう思いながらも、俺は早朝での出来事を述べた。

「今日の朝…委員会活動で一緒になった一青Aちゃんっていう後輩が居てさ…その子、髪の毛が綺麗でお淑やかでいい匂いで可愛い子だったんだけど……どういう訳か昆布頭の奴が俺の手を思いっきり引っぱたいてきたうえに、俺の事を“変態たんぽぽ野郎”呼ばわりしてきやがった！！！」

「昆布頭って誰のことを指しているんだ？」

「同じ風紀委員会に入った時透無一郎って奴」

「時透くんか！時透くんは理由もなく引っぱたくような子じゃないから……善逸が何かしたからなんじゃないか…？」

「………………手を握っただけ。」

　全部あいつのせいなんだ！！せっかく可愛いAちゃんと結婚できる所だったんだ！！(←違う)
委員会の先輩としてかっこいい所を見せて、「我妻先輩素敵です♡♡♡」なんて言われるかもしれないだろぉ？！そしたら、結婚！！！そうなるに違いない！！！それにあのキチガイ(←冨岡先生)から俺を護ってくれたから、俺のことが好きってこt(以下略)(心の声ダダ漏れ)

「…………そういうとこじゃないか？」

　そう言うと炭治郎はゴミを見るような目で俺を見た。


「ぎぃぃぃい!!なんだよその顔!やめろお!なんでそんな別の生き物見るような目で俺をみてんだあ!」


「…………。」

「なんか言えよ！！！！」



　＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　善逸が可哀想になるだけのページになってしまった…ごめんね善逸…。By作者

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