第37話 ページ39
『……ここ?』
「そう、ここだよ、あぁ〜心拍数がァ、」
ついに、いつ見てもオシャレな若武の家の前に到着してしまった。
『じゃあもう行こ。時間ギリギリだし。』
花君、なんでそんなに余裕そうなの、。なんで私がこんなに緊張してるの?!
キリキリしてきた胃を押え、塀を通って、震える手でチャイムを押すと、奥の方で『はーい』という女の人の声が聞こえた。
『あら!彩さんでしたか。皆さんもうお揃いですよ!お隣の方も話は聞いてます。ささっ、入って入って!』
「お邪魔します。『……します。』」
通してもらった玄関でスリッパに履き替え、書斎に向かって歩いていく。
書斎のドアの前に立つと、中からみんなが話す声が聞こえてきた。
『彩、開けないの?』
「あ、開けるよ!」
ガチャ
『おー、やっと来たかアーヤ!』
まず目に飛び込んできたのは、社長椅子に足を組んで座っている若武。
その下のソファに、黒木君、上杉君、小塚君、翼、忍がいた。
「ご、ごめんね。遅れちゃったかな?」
『うんん、時間ジャストだよ。さすがアーヤ。』
黒木君が私に向かって微笑みながら言う。
うっ、今日も相変わらずカッコイイな、黒木君。
黒木君を皮切りに、次々とみんなが私に話しかけてくる状態が続いた。
その間、花君は自分の番ではないと感じたのか、私の後ろに隠れて存在感を完全に消したままだった。
『それで、アーヤの後ろにいる人が、新メンバーになりたい人かな?』
そう言い出したのは小塚君で、それをきっかけに一気に私の後ろへと視線が集まる。
「あっ!そうだよ。花君、入って。」
『……もういいの?』
「いいよ。」
私に確認をとって書斎室に入ってきた花君を見て、みんなは一瞬目を見開いた。
『これはこれは、ずいぶんとイケメンな顔立ちで。』
『な、何個空いてんだ?ピアス。』
『めっずらしい目の色だな〜。俺の髪色と同じくらい見たことないや。』
『……。/……。』
『来たなァァ、北沢花ァァァ!!!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
アーヤたちが来る前の会話
『若武、お前その椅子座るのやめたら?骨盤歪むぞ。』
『うるせえなァ上杉!この椅子が1番座り心地いいんだよ、いつもはアーヤに取られてばっかだからな、来るまで座るくらいいいだろ。』
『あぁ〜、毎回キャンキャン吠えてるもんね〜若武。『うるせえ吠えてねぇよ!』』
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ナナ - とても面白かったです!!早く続きが読みたいです!! (2月9日 8時) (レス) @page44 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
悪役ですが何か?(プロフ) - 花君と翼の絡み、すっごい良かったです!!あなたは、神か!? (2023年4月8日 6時) (レス) @page44 id: 80363cd358 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - はじめまして!いつも読ませていただいています。すごく素敵な作品でした。更新お待ちしています。 (2021年4月2日 15時) (レス) id: 7efce59d5b (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 花君が誰か分かったとき、あの時のカラス!!といっていて面白かったですwwそれと花君が言っていた「あのムカつくマスク野郎もいたけど、」のとこも面白かったし、第39話の若武?かな?が「うえっほん、それで、続きを話してくれ」のうえっほん!が一番面白かったですww (2021年4月1日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ(プロフ) - 未胡成@定期的に病むさん» ある意味危ない展開になってしまった、、。翼を動揺ってなるとこれしか思いつかなかった、笑 (2020年4月28日 9時) (レス) id: 1c8e88b554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニコニコ | 作成日時:2018年8月17日 0時