柱合裁判2 ページ15
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宇髄と軽い雑談を交わした後、少し歩いたところに本部がある。そこでは今まさに柱たちが集まり違反をした隊士の処分について話し合われようとしていた。それにしても今日のみんなは心なしかピリピリしているような気がする。
「 ここは…」
「 ここは鬼殺隊の本部です。あなたは今から裁判を受けるのですよ、竈門炭治郎くん」
違反を犯してしまったであろう隊士が声を漏らす。それに、すかさずしのぶが彼の問いに答える。笑顔は勿論絶やさないのは流石というべきか。
どうやら目の前の彼は、鬼に味方する隊士らしい。鬼殺隊士のなかでも一番位の高い柱にとって、鬼に味方する人間など勿論のこと笑止千万だ。
「 裁判の必要などないだろう!鬼を庇うなど明らかな隊律違反!我らのみで対処可能!鬼もろとも斬首する!!」
「 ならば俺が派手に頚を斬ってやろう。誰よりも派手な血しぶきを見せてやるぜ?もう派手派手に」
「 ああ…なんというみすぼらしい子供だ。可哀想に…生まれてきたこと自体が可哀想だ。」
柱たちは、おのおの自分の意見を口にするが、私はどうしても彼が鬼に味方しているようにはとても見えなかった。何故かは、わからない…けれど。よりによって鬼殺隊に入っている人…即ち鬼を狩るべきものが鬼に味方する、なんてこと、あるものなのだろうか。
「 そんなことより冨岡はどうするのかね。Aが冨岡の処分について気になって気になって仕方がないと、先ほどから煩い具合なのだが」
「…伊黒、私そんなこと一言も言ってないし付き合ってもないから、」
「そうか。ならば貴様は冨岡が処分されても問題ないだろう。それに今現在冨岡を拘束もしていない様に俺は頭痛がしているんだが。胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだろう?」
「…まさか伊黒も信じてくれるとは、」
いや、でも伊黒は流しているだけだったりするのかもしれない。…そうだろうな、きっと。うん。伊黒のことだから信用はしないだろう。
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餅蛇(プロフ) - 氷翠さん» わわ!!嬉しみの翁此処にありけり…!(?)そう言ってくださる貴方様が私も大好きです結婚しましょう!() (2019年11月24日 13時) (レス) id: f0afa3b22f (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - あぁ・・・好き・・・(語彙力は消え去りました)大好きです! (2019年11月11日 21時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
餅蛇(プロフ) - 桜餅さん» 一応小さく概要欄に注意書きをしていましたが、こちらの表記不足だったかもしれません。申し訳ありませんでした。 (2019年10月29日 17時) (レス) id: f0afa3b22f (このIDを非表示/違反報告)
餅蛇(プロフ) - 桜餅さん» ご指摘有難う御座います。私も一度此の作品を投稿する時、冨岡さんは無口だとか口下手だとか、言葉足らずだとかという点は考え、直そうかなと試みたこともありますがこの小説は冨岡さんが少し可笑しく愛らしい様にしたかったので固定にするつもりです。 (2019年10月29日 17時) (レス) id: f0afa3b22f (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - 冨岡さんは、もっと口下手なんやい! (2019年10月27日 19時) (レス) id: df18c2f2ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餅蛇 | 作成日時:2019年10月20日 19時