第四十四話 ページ5
目が覚めて黒霧さん達の所に行くと、目に
入るのは眠ったままの兄の姿。
あぁ、夢じゃなかった・・・。
「おはようございます、光樹さん。」
「おはようございます、黒霧さん。」
死柄木さんはいなかった。何処かに行って
いるのだろうか・・・。
「・・・兄は、まだ眠っているんですね。」
「心配ですか？」
「いえ。ただ・・・起きた時に面倒だな、と
思って・・・。」
兄のことだ。すぐに状況判断して、ここから
出るすべを探すだろう。
「確かにそうですね。1人とはいえ、ヒーロー
の卵ですからね。」
黒霧さんからもらったオレンジジュースを飲み
ながら兄の姿を見る。
兄の姿は俺と似ていた。いや・・・逆だ。
俺が兄さんと似ているんだ・・・。
黒霧さんは奥に行っており、今は俺と兄さん
の2人きりの状態。
「・・・もしも、俺があの時行かなければ。」
もしも、死柄木さん達と一緒に行かなかったら
もしも、俺が公園にいなければ
もしも、俺がヒーローだったら
「きっと、俺は・・・。」
やめよう。��if��なんて、ただの妄想だ。
現に、俺は死柄木さん達と行った。公園にも
いたし、ヒーローなんかじゃない。
眠ったままの兄さんを見る。兄さんは、まだ
俺の事を思い出してはいない。
「・・・早く、助けが来るといいね。」
届かない声をそっと出してみた。
『仮』
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村人A(プロフ) - 美弥華さん» 返信遅くなってしまい、すみません。ありがとうございます！ (2019年5月10日 22時) (
レス) id: 25ab0e0509 (このIDを非表示/違反報告)
美弥華 - 物凄く面白くて読み易いですね！続きが凄く気になります！更新頑張ってください！ (2018年11月6日 1時) (レス) id: 10da490b27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：村人A | 作成日時：2018年10月28日 11時
