僕にはひとり、幼馴染がいる
『ドラコ、あそこでアイス売ってるよ！…うぐっ』
「おい、フラフラするな！まったく、お前はいつもそうやって…」
彼女はいつも自由で
『だからってフード掴まなくてもいいじゃんか…ルビーにまで引っ張られるし…。』
「ふんっ、飼い主よりもこいつのほうが賢いみたいだな
…それにしても、本当に野犬をペットにするとは。相変わらずおかしな奴だ。」
動物が好きで
『だってずーっと家の前にいるんだよ？放っておいたら餓死しちゃうよ。』
「放っておけば、腹をすかしてどこかに行っただろう。それを家に上げて、世話までしてやるなんて…。」
やさしくて
『仲良くなれたからいいの！…あ、見て！競技用の箒売ってるよ！』
「ふんっ！」
『ふふっ、そんなに焦らなくたって、2年生になればクディッチチームに入れるんでしょう？ドラコならすぐシーカーになれるよ。』
「当たり前だ。僕がシーカーになれないわけがない。そもそも――」
何も言わなくても、僕のことを分かってくれる。
僕の隣にはいつも君がいて
君の隣は僕だけのもので
そんな彼女はサラザール・スリザリンの末裔だ
2022.3.29 内容大幅修正しました
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作者名：meisa | 作成日時：2020年8月6日 17時
