桜が咲く頃に

1.Ki ページ1

"おはよう藤ヶ谷！今日もきたぞ〜"









俺はそう言いながら部屋に入り、ドアを閉める。









"最近あったかくなってきたな！"









ベッドの横の椅子に腰掛け、返事のない藤ヶ谷に続ける。









"ねぇ藤ヶ谷！

昨日のニュースでやってたんだけど、

九州の方はもう桜が開花したんだってさ

こっちももうすぐかなぁ…"









"桜が咲いたら、桜並木の下を二人で手をつないで歩いてお花見したいな。

屋台があったらりんご飴かってさ、

頭に乗った花びらで笑ったり

花びら拾って押し花にしたり…


やりたいこと……っ…たくさんあるんだよ…？"









ずっと我慢していた涙が溢れてくる。









"だから……早く目、覚ましてよ……っ藤ヶ谷ぁ…

いつもみたいに……泣き虫だなって笑ってよ…"









涙が止まらなくなってしまった。









しばらく泣きじゃくっていると、1通のメール。









宛名の所には









"藤ヶ谷…"









まさかと思い開いてみるとそこには1枚だけ写真が添付されていた。









満開の……









満開の桜の木の写真…









end



なんだこれは…

自己満です。すみません！

2.F→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す