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二十五話 ページ28

「三郎。お前、明日も学校だろ?早く飯食って寝なきゃいけねぇ。白鞍さんにだって用事があるだろうし。このくらいにしておけ。」

「い、いち兄…。」

残念そうな三郎くん。でも時計を見ると確かに、そろそろ帰った方が良さそうな時間になっていた。

「あ、あの。だったら俺、またここに来てもいいかな?俺ももう一局、三郎くんとやりたいし…。」

「っ!…ま、まあ。あんたがどうしてもって言うなら、僕は構わないよ。」

俯きながら、三郎くんはそう言った。

彼はツンデレなのかな。

「おう、いつでも来てくれよ!な、兄ちゃん!」

「ああ。歓迎するぜ!」

こちらの二人は、素直な感じ。

「有難う。じゃあまた来るよ。」

「そんじゃ俺、白鞍さんを駅まで送ってくるわ。二郎と三郎は飯の用意しといてくれるか?」

俺と玄関に向かいつつ、一郎くんが声をかける。

「分かったよ、兄ちゃん!」

「任せてください、いち兄!」

部屋からは、弟達の元気な声が帰ってきた。

「可愛い弟君たちだな。」

「だろ?自慢の弟達だ。」






____







「三郎はあんな言い方してたけど、あいつ一緒にボードゲームできる相手探してたしマジで楽しんでたと思う。白鞍さん、ありがとな。」

駅までの道中。一郎くんが俺に礼を言った。

「そんな!俺だって楽しかったし、それで喜んで貰えたんならこっちも嬉しいよ。」

「そっか。良い奴だな、あんた。」

ニカっと笑う一郎くん。ま、眩しい。

「このまま真っ直ぐ行けば駅に着く。そんじゃあ気をつけて帰れよ!」

「ああ。有難うな。」








_______






「ただいま帰りましたー!って、入間さん!来てたんですね!」

なんだかんだで無事帰ってくると、事務所には入間さんが。

てか、警官とヤクザが話すことって、俺が聞いちゃって良いような内容なのかな。

「もしあれでしたら俺、外で時間潰してきますよ?」

「いえ、話はもう済んだので大丈夫ですよ。」

「そうですか!」

「なんだ。随分ご機嫌じゃねぇか。初出勤はそんなに楽しかったのかよ?」

「そうですね。大変でしたが、やり甲斐もあって楽しかったです!」

仕事が楽しかったのもあるけど、新しい出会いがあったことも嬉しかったし。

「…ふふ。」

突然、入間さんが笑い出した。

「ンだよ。何がおかしい?」

左馬刻さんが、怪訝な顔で尋ねる。

「いえ失礼。この左馬刻が、Aさんがご機嫌かどうかに気づくなんて、ねえ。」

「あ?何が言いてぇんだ。」

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kabi89639329(プロフ) - ムニエルさん» そうですね!お話を全部読み返してみると他のディビジョンもちょいちょい漢字になっていたので、気づけた限りでですが直しておきました!ご指摘有難う御座いました。 (2020年11月11日 22時) (レス) id: 4fbf6d1bb1 (このIDを非表示/違反報告)
ムニエル(プロフ) - 横浜じゃなくてヨコハマだと思いますよ〜漢字ではなく全てカタカナだったかと思います (2020年11月11日 21時) (レス) id: f8f9255459 (このIDを非表示/違反報告)
kabi89639329(プロフ) - レイさん» 本当ですね!!直しておきました。ご指摘して下さって、有難う御座いました!! (2020年10月28日 17時) (レス) id: 4fbf6d1bb1 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - こんにちは!プロローグの発泡というところですが、発砲だと思います。 (2020年10月28日 11時) (レス) id: a6221f0838 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙悟浄 | 作成日時:2020年8月9日 15時

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