二十二話 ページ24
「んじゃ、帰るっすね！…おっと、」
Aはバっと立ち上がり、酔いのせいかふらつく。
「お、おい、大丈夫か？」
「へへ、大丈夫っす！じゃあ、お邪魔しましたー！」
心配そうな独歩たちをよそに、Aは勢い良く帰っていった。
＿＿
「ちょっとびっくりしたけど、聞いてた通り良い奴じゃんか。また今度、一緒に釣りでも行けるといいな！」
「ははっ、そうだな。」
＿＿＿＿
「帰ったすよー……。」
だいぶ遅くなってしまった。
寝ているかもしれない左馬刻を起こさぬよう、Aはそーっとドアを開ける。
「あれ？」
しかし部屋には灯りがついてた。
「帰ったか。」
左馬刻がソファで酒を飲んでいたのだ。
「あれ、左馬刻さん起きてたんすか？」
「もう寝る。」
Aが帰るや否や、すぐに立ち上がり寝室へ向かう左馬刻。
「あっ、左馬刻さんもしかして、待っててくれたんすか！」
「……違ぇ。てかなんだその話し方。俺様に向かってナメた口きいてんじゃ…お前、酒クセェな。酔ってやがんのか？」
「ふふふー、バレたっすか？実はまてんろーのお二人と飲んできたんす！」
「ﾁｯ、うぜぇ。お前もさっさと寝ろよ。」
そう言って左馬刻は寝室へ行ってしまった。
＿＿＿
翌朝。
怪我をしてから1ヶ月経った今日。
やっと仕事に行ける、としっかり早起きしたのは良いんだけど…やばい。頭痛い。二日酔いだ。
てか俺ちゃんと帰って来てたんだな。…え、携帯に独歩さんたちの連絡先が入ってる。交換したのか？もうなんも憶えてないわ。
あー、どーしよ。独歩さんたちに失礼なこと言ったりしてないかな。一応、メールで謝っとこ。あ、左馬刻さんにも、なんか言ってたりして…、
と、Aが慌てていると
「…ンだよ。えらく早起きじゃねぇか。」
ベッドの左馬刻さんが、のそっと起き上がった。
「すみません。起こしてしまいましたね。」
「構わねぇ。んで？どっか行くのかよ。」
「はい。怪我してから一ヶ月経ったので、今日から仕事に行こうと思いまして。」
「おー…そうか。」
「あ、あの。俺昨日のことあんま憶えてないんすけど…何かご迷惑かけたりとかって…」
「ふん、今回だけは許してやる。次あんな口ききやがったらぶっ飛ばすかんな。」
うわぁ、俺マジで失礼な言葉遣いしたんだ…。
「ほんとにすみませんでした！」
「今回は許してやるって言ってんだろ。おら、早く行け。」
俺は深く頭を下げ、事務所を出た。
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kabi89639329(プロフ) - ムニエルさん» そうですね！お話を全部読み返してみると他のディビジョンもちょいちょい漢字になっていたので、気づけた限りでですが直しておきました！ご指摘有難う御座いました。 (2020年11月11日 22時) (
レス) id: 4fbf6d1bb1 (このIDを非表示/違反報告)
ムニエル(プロフ) - 横浜じゃなくてヨコハマだと思いますよ〜漢字ではなく全てカタカナだったかと思います (2020年11月11日 21時) (レス) id: f8f9255459 (このIDを非表示/違反報告)
kabi89639329(プロフ) - レイさん» 本当ですね！！直しておきました。ご指摘して下さって、有難う御座いました！！ (2020年10月28日 17時) (レス) id: 4fbf6d1bb1 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - こんにちは！プロローグの発泡というところですが、発砲だと思います。 (2020年10月28日 11時) (レス) id: a6221f0838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙悟浄 | 作成日時：2020年8月9日 15時
