十五話 ページ17
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「おはようございます、左馬刻さん。」
「…おー。」
左馬刻さん、今日はテンション低め。まだ朝だからってのもあるかもしんないけど、それにしても低い。…朝っつっても、もうほぼ昼みたいな時間だよ?
「おいA。今から理鶯んとこ行くぞ。」
「理鶯さんの?え、俺もですか?」
「そうだ。銃兎から留守電入ってた。理鶯がお前も連れて、来てほしいっつってるってな。」
「だから、さっさと準備しろ。」
そう言いながら、小さくため息をつく左馬刻さん。なんでだろ。理鶯さんのとこに行くの嫌なのかな。
まあ、野営地だとか言ってたから行くのがちょっと大変なのかもな。
_______
「これは、結構大変ですね。」
森に入って数十分。いやそれどころじゃなくずっと歩いてるけどそれらしいものは見つからない。
森の中ってやばいね。こりゃ大変だわ。
「あぁ?そう言ってる割に、おめぇは余裕そうじゃねぇか。」
少し疲れた様子の左馬刻さん。
「動くのは好きですからね。久しぶりに動けて、今すげぇ楽しいですよ!」
「そりゃ何よりだ。…おら、そろそろ着くぞ。」
「え?…あ!あれですね!」
少し先に、テントの並んだ一角が。
そこには入間さんと理鶯さんもいた。
「おや。左馬刻とAさん、来たみたいですね。」
入間さんがこちらに気づいた様子。
「どうも。入間さん、理鶯さん。お久しぶりです!」
「ああ。どうだ、傷の治りは順調か?」
「はい。おかげさまで!」
「で?今日は何の用だよ理鶯。」
左馬刻さんがそう聞くと、理鶯さんは嬉しそうに答える。
「うん。今日は良質の獲物を捕らえてな。ぜひ、馳走しようと思う。Aへの礼も兼ねてな。」
「お礼、ですか?」
「ああ。この前、左馬刻を庇ってくれただろう。」
あれか。そんなに気にしてくれなくていいのに。
「いえあれは本当、気にしないで下さい。」
「そうはいかない。左馬刻の危険は我々の危険であり、左馬刻の無事は我々の無事でもある。左馬刻が受けた恩は、我々が受けたも同然だ。小官達は、戦いを共にする運命共同体なのだからな。」
…おお。すげぇ義理堅いな。
「勿論、これは銃兎にも言えることだがな。」
「ふふ。理鶯にも、ですよ。」
いや仲良しか。素敵やんけ。
「そうですか。じゃ、素直にお礼されましょうかね。」
「ああ。少し待っていてくれ料理をもってくる。」
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kabi89639329(プロフ) - ムニエルさん» そうですね!お話を全部読み返してみると他のディビジョンもちょいちょい漢字になっていたので、気づけた限りでですが直しておきました!ご指摘有難う御座いました。 (2020年11月11日 22時) (レス) id: 4fbf6d1bb1 (このIDを非表示/違反報告)
ムニエル(プロフ) - 横浜じゃなくてヨコハマだと思いますよ〜漢字ではなく全てカタカナだったかと思います (2020年11月11日 21時) (レス) id: f8f9255459 (このIDを非表示/違反報告)
kabi89639329(プロフ) - レイさん» 本当ですね!!直しておきました。ご指摘して下さって、有難う御座いました!! (2020年10月28日 17時) (レス) id: 4fbf6d1bb1 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - こんにちは!プロローグの発泡というところですが、発砲だと思います。 (2020年10月28日 11時) (レス) id: a6221f0838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙悟浄 | 作成日時:2020年8月9日 15時