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恋を教えてくれた顔 ページ40

太輔「鼻、真っ赤。」



私「…。」



太輔「トナカイかよ…。」



私「…。」



太輔「…。」



私「…謝らないからね。」



太輔「…。」



私「ちょっとした仕返しだから…。」



太輔「…。」



私「…。」



太輔「…。」



私「…これからもちょこちょこするから、油断しない方がいいよ。」



太輔「…。」



私「…。」



太輔「…。」



私「…。」



太輔「…それ、俺以外の奴に、絶対言わないで。」



私「…。」



太輔「…。」



私「…。」



太輔「可愛いって想われたら困る。」



私「…。」



太輔「…。」



私「…。」



太輔「…俺だけでいいの。」



私「…。」



太輔「Aのこと、可愛いって想うのは。」



私「…。」



太輔「…。」



私「…。」



太輔「…愛してるって伝えるのも。」



私「…。」



太輔「俺だけがいい…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言葉を選びながら



遠慮を見せながら



でも



独占という正直な欲を



今伝えることのできる目一杯の想いを



一言



また一言と



ゆっくりと



大事そうに



噛み締めながら紡いでいく

 

 

 

 

そして



大切そうに



愛しそうに



真っ直ぐに向けられる視線



この先の未来を



約束してくれる眼差し

 

 

 

 

その全部を



いつまでも



褪せないように



色濃く



この心に刻んでおこう

 

 

 

 

溢れるような愛は



過去を全て塗り替えてくれる

 

 

 

 

そう信じて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かに瞳を閉じたら



温かくて



優しい



柔らかな



太輔君の愛を額に感じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太輔「…ごめん。我慢できなかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞳を開くと



15年前のあの日



私に恋を教えてくれた



あの照れ臭そうに笑う顔が



私に愛を教えてくれた

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作者名:kaanaa | 作成日時:2014年11月30日 23時

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