紡ぐ言葉 ページ36
私「…腹立つ。ほんとに。」
太輔「…。」
私「…。」
太輔「…え?」
私「15年前の自分に言ってあげたい。この人は私のこと、散々振り回す人だからやめなさいって。」
太輔「…。」
私「…何か、私のこと誘った友達にも腹立ってきた。」
太輔「…。」
私「そもそも、その日暇人だった自分が悪いんだけど。」
太輔「…。」
私「でも、ミーハーな子に産んだ親も悪いでしょ?」
太輔「…。」
私「元はと言えば、私がファン辞めるって言った時、辞めさせてくれたらこんなことにならなか
ったんだから。」
太輔「…。」
私「しかも、太輔君が友達だとか何とか言うから、調子に乗ったの。私、単純だから。そしたら、これだよ。」
太輔「…。」
私「ほら、やっぱり絶対太輔君が悪い。」
太輔「…。」
私「反省してる?ってか、反省したって許さないけどね。」
太輔「…。」
私「しかもね…
太輔「ねぇ、A。」
私「何?今、私が話してるんだか…
太輔「愛してるよ。」
私「は…っ?」
太輔「愛してる。」
私「何…言ってん…
太輔「Aのこと、すげぇ愛してる。」
私「…。」
太輔「そうやって、後先考えないで文句言ったりするAが、可愛くてしょうがない。」
私「…。」
太輔「今、むくれた顔してんでしょ?」
私「…。」
太輔「…。」
私「…してる。」
太輔「俺、好きなの。Aのその顔。」
私「…。」
太輔「すげぇ可愛くて、全部俺のって想いたいけど…。」
私「…。」
太輔「…。」
私「…。」
太輔「Aが、俺のこと信じてくれるまで待つよ。」
私「…。」
太輔「安心してくれるまで待つ。」
私「…。」
太輔「…。」
私「…。」
太輔「だから、傍で俺のこと見ててほしい。」
一言
また一言と
紡いでくれる愛の言葉と共に
零れないように
私を強く抱きしめて
そして
ゆっくりと緩んでいくと
涙で濡れた私の頬を
その温かい手が拭った
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作者名:kaanaa | 作成日時:2014年11月30日 23時