後悔 ページ26
太輔「…A。」
私「…。」
太輔「…。」
私「…。」
太輔「…。」
私「…ちょっと待ってて。」
太輔「…。」
私「泣きやんでくる…。」
おもむろに席を立って
逃げるように駆け込んだ寝室
完全に忘れることができている
そう自負していたはずの
太輔君との記憶も
太輔君の想いも
本人を目の前にすれば
それは
僅かたりとも
消えてはいないことに気づかされ
戸惑う心と
悔しい想いが
私を太輔君から遠ざけた
灯りもつけず
真っ暗なこの部屋で
私は
深く後悔をしていた
もしも
また
太輔君を愛してしまったら
いつか
また
太輔君に背を向けられる時が来る
そう心が構えてしまう
そして
私は
突きつけられるその現実を
また
涙と共に
飲み込んでしまうんだ
一時でも
愛してくれたことが奇跡
そう自分に言い聞かせて
この家の扉を開けずにいれば
太輔君との記憶も
太輔君への想いも
そして
太輔君との未来も
消え去った
過去の断片のままでいられた
再び
芽吹くことはなかったのだと
心底に後悔をした
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作者名:kaanaa | 作成日時:2014年11月30日 23時