暴露 ページ6
なかなか口を割らない私に
悪戯な顔でどんどん接近する太輔
沸点を振りきるほどに高揚していく私を
意地悪そうに見降ろす太輔
私「も、もう勘弁してよっ//」
太輔「ダメ。言うまで離れてやんない。」
遊ばれてる...
私は太輔のおもちゃかっ‼
太輔「教えろよ。気になるから。」
私「気にしなくていいってばっ//」
太輔「気になるんだからしょうがねぇじゃん。...Aのことは何でも気になるんだよ。」
私「...//」
太輔「ダメか?気にしちゃ...。」
私「ダメ...じゃない...けど...。」
太輔「けど?」
私「...笑わない?」
太輔「笑わねぇよ。」
私「引かないでね?」
太輔「引くわけねぇだろ?」
私「...絶対?」
太輔「ん。絶対。」
私「...。」
太輔「...何だよ(笑)。」
私「...見ちゃったの。」
太輔「何を?」
私「PCで...さっき...。」
太輔「だから、何を(笑)?」
私「...。」
太輔「ん?」
私「...太輔の...キスシーン...。」
つい今の今まで
私をおもちゃのように扱っていた悪戯なお顔はどこへやら
途端に
暗雲が立ちこんだように
私を心配そうにみつめる太輔
私「...大丈夫。ショックとかそんなんじゃないから。」
太輔「...。」
私「でも...やっぱりショックだったのかも...。」
太輔「...だよな。」
私「でも...そんなショックじゃなかった...。」
太輔「どっちだよ...。」
私「...素敵だったんだもん。いいな、あの女優さんって思ったの...。」
太輔「...。」
私「太輔にキスされて...羨ましいなって思ったの...。」
太輔「...。」
私「太輔はこんなキスするんだって思って...。」
太輔「...。」
私「...引いてるでしょ?」
太輔「引いてねぇよ。」
私「...ならいいんだけど。」
太輔「...。」
私「無言...やだな...。」
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作者名:kaanaa | 作成日時:2013年4月28日 22時