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傷にキス ページ30

寝室のドアノブを肘で開けた太輔



部屋全体に広がる大きなベッドに



私を優しくゆっくりと降ろした太輔が



そのまま私に跨ると



私の頭を撫でながら



再びキスを落としてきた

 

 

 

 

時間はたっぷりあるというのに



あっという間に鎖骨まで滑りおりてきた太輔の唇

 

 

 

 

仕切り直しの太輔の手が



私のブラウスのボタンを上から順に外していき



露出させられていく肌

 

 

 

 

太輔の唇が布を隔てた膨らみの頂点を探すと



そこをかぷりと噛んだ

 

 

 

 

私「アッ...//」

 

 

 

 

我慢してもしきれない声に



反応する太輔の舌

 

 

 

 

自由の利く手で自分の唇を塞いだら



今度は私の躰を少しだけ持ち上げた太輔が



邪魔な布を剥いで



露わになってしまった上半身

 

 

 

 

咄嗟に胸を隠したら



だんだん降りてきた太輔の顔

 

 

 

 

え?



強行突破ッスか?

 

 

 

 

ぎゅぅって胸を守る手に力を入れたら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――CHU――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...あら?



キス?

 

 

 

でもそこは



胸でもなければ唇でもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私「太輔?」



太輔「ん?」



私「...あのぉ。」

 

 

 

 

太輔がキスをするそこへ視線を落とすと



やっぱりそこに何度もキスを送る太輔

 

 

 

 

私「何...してるの?」



太輔「...傷にキス。」



私「どうして...?」



太輔「んー...サンキュって。」



私「サンキュ?...どういうこと?」



太輔「Aと一緒にいさせてくれてって...。」



私「太輔...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう...



どうしましょ



好きすぎておかしくなりそうです

魔法→←...もう遅い



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作者名:kaanaa | 作成日時:2013年4月28日 22時

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