ダメです... ページ17
グイッと引き寄せられると
目の前
数十センチほどの太輔との距離
私「っ...//」
太輔「キスしたい...。」
私「...や...えっと...あの...//」
太輔「...黙って。」
低くて艶っぽい太輔の声が
抵抗を見せる私を黙らせて
掴んだ頭を一層引き寄せて
甘くて
でも
少し強引なキスを送る
なかなか離れない唇
支える腕が頼りなくなって
少しだけ強引に離れようとしたら
頭を押さえる手に力が入って
そのキスが角度を変化させながら
徐々に深くなっていくから
私の脳は麻酔を打たれたように朦朧
交わる吐息が
私に熱を与えるけれど
よく考えて?
今日は一切そんなつもりで来ていなくて
のっぺらのようなメイクに
ばあさんのようなお団子ヘアー
肝心の下着は...
ダメ...
ダメです...
太輔の胸をトントンと叩いて
制止を要求すると
うっすら目を開けた太輔と視線がぶつかって
その目がまた閉じていきそうになるから
もう一度
静止の要求
今度は少し拗ねた目を見せた太輔が
私の頭から手を解き
自由を与えてくれた
私「...掃除中。」
太輔「そうだけど...。」
今の今まで触れ合っていた太輔の唇が
艶々と輝きを増しているのを見てしまったら
ドクンっ...と心臓が飛び跳ねて
途端に始まる動揺
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作者名:kaanaa | 作成日時:2013年4月28日 22時