愛の架け橋【3】 (ページ13)

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爆弾投下ページ13

玉森さんに出逢って

いつも泣いてばかりいた私だけど

こんなに笑えるんだよ？って

何だかとっても

実りある時間を過ごせたような気がした私は

あまりの気分のよさに

最後の最後で

自ら爆弾投下

　

　

　

　

それは

玉森さんが帰るからと

玄関へ見送りに出た時のこと

　

　

　

　

　

　

　

　

　

玉森｢ごちそうさまでした。｣

私｢また、いつでもどうぞ。｣

太輔｢一人で来んなよ？｣

玉森｢はいはい。ガヤがAちゃん泣かせたら、飛んでくるからね(笑)？｣

私｢心強い(笑)。その時はまた胸貸して下さいね(笑)？｣

玉森｢いつでもどうぞ。｣

私｢ふふ。｣

太輔｢...。｣

玉森｢...じゃ、また。｣

私｢はーい、また。｣

　

　

　

　

玉森さんの出ていったばかりの扉を閉めて

｢さっ、片付けなくちゃ♪｣って

ルンルンでリビングへと進行方向を変えたら

　

　

　

　

　

　

　

　

　

太輔｢タマの胸借りたってどういうこと？｣

　

　

　

　

　

　

　

　

　

伏し目がちにこちらを見る太輔

声だってさっきよりも何段階も低くて

　

　

　

　

私｢あ...私、すごい泣いちゃったことがあって...。｣

太輔｢いつ？｣

私｢...太輔の家にオムライス持っていった日なんだけど...。｣

太輔｢何で泣いたの？｣

私｢...もういいよ...。過ぎたことだし...。｣

太輔｢教えて？｣

私｢...言わなきゃダメ？｣

太輔｢気になるじゃん。｣

私｢...友里ちゃんが私に睨まれたって言ったの覚えてる？｣

太輔｢あぁ。何かそんなこと言ってたな。｣

私｢あの時、太輔...友里ちゃんの言葉信じたでしょ？｣

太輔｢...え？｣

私｢私...それが悲しくて...。｣

太輔｢...そっか。｣

私｢...うん。｣

太輔｢でも俺...友里の言葉なんて信じてなかったけどな。｣

私｢だって...太輔...眉間にシワ寄ってたもん...。｣

太輔｢...あれは友里にキレてたんだよ。｣

私｢え...？｣

太輔｢あんなわざとらしい落とし方してさ...。せっかくAが俺のために作ってくれたのに。つーか、顔に出てた？｣