愛の架け橋【１】 (ページ38)

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この恋の運命ページ38

太輔｢だとしても、面白おかしく書かれんだぜ？｣

私｢...。｣

太輔｢気を付けろよ...。｣

私｢...。｣

太輔｢どうした？｣

私｢...。｣

太輔｢A？｣

私｢だったら...

太輔｢は？｣

私｢だったら...太輔だって...

太輔｢俺が何？｣

私｢...。｣

太輔｢言いたいことあるんだったら...

私｢何でもない...。｣

太輔｢何でもなくなさそうだけど？｣

私｢...。｣

太輔｢...。｣

私｢...。｣

太輔｢帰るわ...。｣

私｢う...ん。｣

　

　

　

　

太輔を見送らずに部屋に入った私

喉まで出かかった友里ちゃんのこと

聞けなかったのは

太輔をまだ好きでいたいから...

　

　

　

　

こんな想いが待っているって

あの時わかっていたら

太輔の優しさに寄りかかっていなかった？

　

　

　

　

...ううん

　

　

　

　

それでも

私の気持ちに歯止めがきくことなんてなかった

　

　

　

　

　

　

　

　

　

きっとこの恋は

こうなる運命だったんだ...って

　

　

　

　

どうすることもできない気持ちを抱えながら

ベッドに潜り込んだ

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

布団にくるまったって

キュッと目を閉じたって

気分転換に音楽を流したって

　

　

　

　

心が晴れない私は

そう簡単に眠りに就けるはずもなく

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

翌日

見事に顔が腫れ上がってしまった私は

それはそれは最悪なコンディションで出勤

　

　

　

　

今日を乗り切ったら

安息の休日が待っているから

途切れ途切れの集中力を

どうにか繋ぎ止めて

　

　

　

　

前週同様

山のような書類の束を机に残して

定刻に早々帰宅した