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気付いてしまったうそ ページ29

きっと



何も知らなかったら



勘違いしちゃうような言葉



ううん...



太輔のお荷物だって充分わかっているのに



期待を持ちたくなる言葉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも



もう馬鹿はみたくない



みじめにもなりたくない

 

 

 

 

可能性なんて1パーセントもないんだよ?って言われたら



立ち直ることなんてできないくせに



自分自ら



痛めつけるような質問を投げかけてしまった不器用な私

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私「友里ちゃんと連絡とってるんだね...?」



太輔「あぁ、友里?この前Aが来れなかった日、小澤が呼んだんだよ。」



私「そうだったんだ...。よく会ってるの?」



太輔「いや...たまに連絡きたりするくらい...。」

 

 

 

 

あ...



今太輔



うそついた...

 

 

 

 

私「...そうなんだ。」



太輔「それより何か食いもんない?腹減っちゃって。」

 

 

 

 

話逸らした...

 

 

 

 

私「シチューならあるよ?」



太輔「食う。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷蔵庫から



あの日太輔に食べてもらえなかった



小分けにしておいたシチューを取り出したら



















太輔「すげぇ量だな(笑)。誰が食うんだよ(笑)。」



私「太輔が来るって言った日に作ったの‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ...



まずい...



言うつもりなんてなかったのに



あまりに人の気も知らないでそんなこと言うから...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋中の空気が



張り詰める音が聞こえて



時が止まったように



私の動きまで静止して

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太輔「...ごめん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背後から聞こえた



小さすぎる太輔の声

溝→←優しい口調



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作者名:kaanaa | 作成日時:2013年3月25日 0時

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