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大馬鹿者 ページ13

太輔「いいって。Aも来るし。」



友人1「別にいいじゃん、Aいたって。Aのこと好きなわけじゃねーんだろ?」



小澤「そうだよ。責任感じてるだけだろ?」



太輔「...まぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友里ちゃん...

 

 

 

 

中学の時の



太輔と私のクラスメイトで



とっても可愛らしい女の子

 

 

 

 

太輔のことが好きなのは周知の事実で



太輔も友里ちゃんのことが好きなんだろうって



中学時代の噂のビッグカップルで

 

 

 

 

そんな時にあの事件

 

 

 

 

何しろみんなの注目の的だった太輔の話題は



太輔と友里ちゃんの恋の行方を薄れさせ



一部では



私をやたらと気にかける太輔への同情



周りの目が怖くて



何度も何度も気遣いを断ったけれど



それでもめげずに私を気にかけてくれた太輔に



いつの間にか寄りかかってしまって



気付けばもう10年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傷の垣根は越えられたんだって



近くに越してきたのも



太輔と私の気持ちの距離なんじゃないかって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...馬鹿みたい

 

 

 

 

自分の馬鹿さ加減に呆れちゃう...

 

 

 

 

自惚れにもほどがあるでしょ?

 

 

 

 

太輔にここまで言われてるのに



それでも信じられないでいる私って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

救いようのない大馬鹿者だ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私には太輔がいる部屋の扉を開ける勇気なんてなくて



その先の会話を聞く勇気なんてもっとなくて



物音をたてないように小澤邸をあとにした

太輔の負い目→←壁に耳あり



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作者名:kaanaa | 作成日時:2013年3月25日 0時

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