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(A)
ぼーっとしてたのが嘘のようにもぐもぐ食べ始めた北山さん。
なんか…小動物みたい(笑)
北「ん?なんかついてる?」
「いえ…なんかかわいいなって思って」
北「え?」
「あ…いや、何でも」
わ!何言っちゃってんだろ自分…
思ってることすぐ口に出しちゃう癖、治んないんだよな…
そのくせ、言いたいことはなかなか言えないっていう…
北「んふっ(笑)
俺はAさんのほうがかわいいと思いますけどね?」
なんて首を傾けながら言ってる。
そんなセリフよくすらすらと言えるな…
「そ、そんなこと…///」
北「あ、赤くなった(笑)」
なんかからかわれてる…?
「北山さんの方がかわいいです!
…ところでおいくつなんですか?」
北「俺?今年で29かな」
「え?タメ?…見えない」
北「え?そうなの?」
「私も今年で29です」
北「じゃあ、タメで話そうよ!敬語はなし!
呼び方も…Aでいい?」
「そう…だね///」
いきなり名前を呼ばれてちょっと恥ずかしくなった。
だって…普段男の人から名前で呼ばれることなんてないし。
北「じゃあ…俺のことも名前で呼んで?」
「え?」
北「ほーら♪」
目をきらきらさせて、でもちょっとニヤってしてる
…大の大人が目の前に。
「ひろ……くん」
北「えー」
だって、なんか緊張するし!
こんなにどきどきしたの久しぶりすぎて///
北「まあいっか♪
なかなか呼ばれないしね。ひろくんなんて。」
「そうなの?じゃあなんて呼ばれてるの?」
北「んー…みつとか、みっくんとか?」
「へぇ…そうなんだ。」
北「そ。だからひろくんって呼ぶのはAくらい」
「そ、そっか」
なんか特別感出しちゃったかな?
まあいっか♪笑
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作者名:kaaanaaa | 作成日時:2014年6月15日 14時