それはまるで魔法のように【７】 (ページ9)

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◆ リクエスト８ - ２ ◆ ページ9

No side(会話のみ)

『はい。卓さん、お湯割りです』

9「ありがとう」

30「鎌ヶ谷の若手とも随分仲良くなったらしいね」

『そうなんです！みんなめっちゃ良い子なんです。特に拓ちゃん』

9「え？」

8「いやいや、卓さんじゃないですよ。郡拓也」

9「あー、ああ。うん」

30「やだ、自分が卓ちゃんって呼ばれたかと思ったのー？もう卓ちゃんったら意識過剰」

9「鍵谷キモい」

『たーくちゃん』

8「え？どっち？」

『さあ？』

30「随分と弟がポコポコ増えたそうで」

『そうなんです！幸太郎ちゃんの最近のマイブームは写真を撮る私の邪魔をする事らしいですし、姫ちゃんはお料理覚えたいみたいで一緒に厨房に立ってくれるんです』

9「俺と電話した時＂毎日会ってた人と突然会えなくなるって寂しいですね＂って言ってたのが嘘みたいやけんね」

『あの時は遥輝さんと陽平さんが、全然連絡くれなかったんですもん！』

30「俺！？」

8「９３年組は慎吾を含め毎日LINEしてたよねー」

『ねー』

G49「……」

『ねー！』

G49「ね、ねー…」

『慎吾どうしたの？元気無いの？』

G49「そんな事ないで、今日の練習少し頑張りすぎて疲れただけや」

『ふーん』

8「……ふーん」

9「そう言えばさ、未成年組が俺にAの柔軟指導について、めっちゃ訴えて来たんやけど」

『へ？ああ、あれかな？』

8「今度は何したの？」

『股割りしました』

30「………」

G49「………」

『１年間１軍の選手の柔軟指導をしましたが、みなさん身体が固い！そこで、思いついたんですよ』

9「何を？」

『２軍で頑張っている過程で柔らかくしてしまおう。と！』

30「で、股割り？」

『はい！手っ取り早く身体が柔らかくなりますからね』

9「近くで聞いてたやつが＂バキィッ！＂って音がして、まじ怯えました。って言ってたけど！」

『私、未成年の柔軟に対応できる身体しか股割りした事ないので、残念ながら卓さんの股割りはできません』

9「頼んでません！」

8「でも、昨日見たら、その４人。めっちゃ柔らかくなってましたよ」

『こんちゃんもやる？』

8「俺、未成年じゃないし」

『私が股割りする、初めての成人男性で。どう？光栄やろ？』

8「全っっっ然！」

30「あ、優心から。……何で誘ってくれないの。だって」

『その場に優心くんがいなかったから』

9「いや、いたわ。隣に普通に優心いたから」

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