それはまるで魔法のように【３】 (ページ33)

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＊自分のペースで＊ページ33

石川 side

９３年会忘年会中。こんちゃんが携帯を見て、嘘。本当に？とボソッと言ったから、何々？って聞くと、以前俺も入っていたファイターズLINEのトーク画面を見せてくれる。

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中島卓也先ほどの看護師さんの件ですが、Aちゃん本人からOK貰いましたので、彼女を推薦する事にします。なお、これが正式な決定では、ありませんのでよろしくお願いします。

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G49「う…そやん」

つられてLINEを見た上沢と剛もマジか！とビックリしている。

15「慎吾、どうすんの？」

G49「どうすんの？って言われても」

8「来年とか本当グズグズしてたら、本当に卓さんに持っていかれちゃうよ？」

それでもいいの？と念を押される。もちろん、いいわけないやん。でも、何処かで変な自信があってん。Aは今の仕事に誇りを持っているから簡単に離れるような事はしない。と。

G49「焦ったらダメになんねん。今までずっとそれで失敗してきてん。Aの事だけは、ほんまにほんまに失敗したないねん」

8「慎吾、本当に好きなんだね」

G49「おん」

15「本当に結婚したいんだね」

G49「おん」

12「本当に愛してるんだね

G49「おん」

同じ空の下にいるわけやし、逆になるだけやろ？Aが札幌で、俺が東京。今と何にも変わらんし、俺が巨人に来てから前以上に仲良うなったし。俺は俺のやり方でアプローチすんねん。と残りのビールを飲み干して、生１つと叫ぶ。

15「まあ、最終的に決めるのはAだし。慎吾でも卓さんでもない別の人を選ぶ可能性だって大いにあるからね」

12「いーなー、俺もそんだけ＂愛してる＂って言える人欲しい」

8「わかるわ。でもさ１人に慣れちゃうと、１人が楽だな。なんて思っちゃうよね」

12「それ、すげーわかるわ」

でも野球やってたら出会えないよね。ともう別の話。Aが決めた事やし、俺は何も言わん。ただ今度会った時には、とにかく札幌は寒い。とだけ伝えよう。

G49「あ、上沢、さっきのAの動画、俺にも送って」

15「いーよー」

AirDropでいい？と携帯を向けて来る。オッケーと受信して動画を再生すると、つい数時間前の会話が再生される。

G49「やっぱすげーな」

【マシュマロ】投げお願いします

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