#序章 ページ1
｢＿＿＿＿すみません。貴方様が橘A様でいらっしゃいますか？｣
大学の講義を終えた夕方
一人で帰り道を歩いていると後から声をかけられた。
黒いスーツにきっちりと整えられた髪の毛。
梅雨時で今は雨は降っていないが、それなりに蒸し暑いのにこの季節不相応の服装をしている目の前の彼に不信感が募る。
『....はぁ、そうですけど。』
すまん、母さん。
知らない人や怪しい人に名前は教えちゃいけないって小さいころ口酸っぱく言われてたのにほぼ反射で答えちまったよ。しかも肯定の方の返事。
そう思っても後の祭りなわけで目の前の彼はよかった、と小さく呟き、俺の手をいきなり掴んで強引に歩き出した。
『はぁ？！....っちょ、まっ、何っ？』
俺が声を上げても力を込めて反抗しても後から見る限り、目の前の彼は動揺した様子もなくズカズカと進んで行った。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
(審神者についての説明は省略)
｢先程は手荒な真似をして申し訳ございません。｣
『ほんとですよ。ったく。』
俺の意思無視して？車に乗せられて？政府に連れてかれて？で？審神者になれと？
『審神者ってあれですよね。最近人気があるっていう国家公務員的な感じの。
そんなの俺に務まりますかね？』
｢ええ。A様には高い適性能力と平均より上回る霊力があります。加えて、ご学業にも励まれているようですし....大学も奨学金で行かれたのだとか。｣
『.....俺の理由はわかりましたけど、いきなりブラックの方って難易度高くないですか？』
本来ならば見習い期間を得て審神者になるべきなのに俺や、一部の審神者はそれを端折られるらしい。
｢＿....善は急げと言います。説明も済んだことですし、早速お願いします。
お荷物はこちらで預からせていただくのでご心配なく。｣
『.....え？！いきなり？！！』
心の準備が！と訴えても俺を連れてきた政府の彼....もとい、これからの担当になる白木さんはゲートまでご案内します、とこちらの意見は聞きもせずさっさかと歩いていき、ゲートのところまで来た。
｢はい。ではこれを。｣
ぽん、と手渡されたのは｢ハシビロコウでもわかる！審神者ガイドブック！｣とでかでかと書かれた本。
｢本丸についたらこんのすけが説明してくれますので。
では、ご健闘を。｣
そう言われてぽい、とゲートに入れられた。
これが物語の始まりである。
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きな粉の介 - お…終わり…だと…！？いや、終わりじゃないですよね！？更新待ってますよ！？ (2023年3月30日 14時) (
レス) @page24 id: 6c6ea7b35a (このIDを非表示/違反報告)
ta0628tm0105(プロフ) - 続きが気になる…続編待ってます！ (2020年4月19日 10時) (レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
ねっちゅう(プロフ) - え、終わり？！終わっちゃうんですか？！！え、めっちゃ続きが気になるぅ…… (2019年12月17日 17時) (レス) id: 9a7f6c9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 中途半端ナ終わり方をシテいますネ。続きが気になってシマいます。 (2019年8月1日 21時) (レス) id: e71f9e4ab9 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - え、なんで終わりになってるんですか！？続きが気になります… (2019年3月15日 16時) (レス) id: aa7d8d537e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつ黒豆 | 作成日時：2018年3月19日 23時
