クソ真面目なプロデューサーの話。 (ページ9)

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まじめ8 ページ9

訪れる沈黙

『......あの、取り敢えず突っ込みたいことがいくつかあるのですが、聞いてもいいですか？

まず、何でその革命を起こすのか教えて貰ってもいいですか？』

｢ああ、それは俺が説明しよう。

転校生も先程見たと思うがこの学院は腐っているんだ。

夢ノ咲学院は名のあるスターを星のように排出してきた学院だ。アイドルのアイドルによるアイドルのための学び舎....。

だが実際はそうではない。

"いい" アイドルの "いい" アイドルによる "いい" アイドルのための学び舎だ。
夢を持った者はこの学院にしがらみ、まとわりついている権力によってその夢ごとねじ伏せられ、努力は認められず一生日の目を見ることは無い

自分たちが語る理想、夢を他者の手でねじ伏せられるなんてたまったもんじゃない。

だから｣

｢俺は、俺達は、そんな腐ったこの学院を改革したいんだ。｣

『....小説みたいな話ですね』

｢そうだな。だがこれはフィクションの話ではなく現実での話だ。｣

本当にそんなことあるのだろうか、

でも彼等が転校初日で学院内の事情に疎い転校生の私を嘘八百でからかうような人達ではないだろうし、何より表情が真剣そのものだ。

『...分かりました。少しだけ考える時間をください』

｢....ああ、いい返事を待っているぞ、転校生。｣

一旦保留にしてよく考えなければ。