さあ、始めよう ページ14
.
.
思いの外、心臓がバクバクと音を立てている。
緊張しないと思ってたけど……
ちゃんと緊張しちゃってるし。
岡田さんと隣り合わせに座り、その時が来るのを待つ。
岡田「…」
A「…」
岡田「なんか喋れよ」
痺れを切らしたように言われた。
A「意外と緊張してます…」
岡田「あんな余裕そうだったくせに」
A「この待ってる時間がちょっとソワソワしますね…」
約束の時間まであと3分。
30分前からこの部屋で待っている私と岡田さんは、ようやくちゃんとした会話を交わした。
私が緊張してずっと静かにしてただけだけど…
岡田「大丈夫」
ポン、と岡田さんが私の肩に手を置く。
岡田「相手は大物だけど、気難しい相手というわけじゃないし…それに」
A「…」
岡田「青木は頑張った」
力強い言葉で、肩の力がほぐされていく。
岡田「これまでたくさん準備してきたし、絶対成功するよ」
A「岡田さん…」
岡田「しかも相棒は俺」
胸を張ってドヤ顔をする岡田さんを見て、思わず笑う。
岡田「そうそう、その顔。嵐から可愛がられろよ」
A「可愛がられるって…」
岡田「少なくとも二宮さんはお前を気に入ったわけだし、大丈夫」
そしてチラッと時計を見て、
岡田「そろそろだ」
と呟いた。
その直後、ドアがガチャっと音を立てて開かれた。
私と岡田さんは立ち上がり、ドアのほうへお辞儀をする。
来た。
来た。
嵐「「「「「お願いしま〜す」」」」」
嵐が来た。
翔「…」
入ってきて、すぐに目が合った翔さんが優しく微笑んだ。
A「…」
きっと、緊張してるのを見抜かれてる。
その顔を見てまんまと安心してしまった。
ホッとする……。
和也「あらー久しぶりですねえ」
ニヤニヤしながら二宮さんが席につく。
A「お久しぶりです」
和也「指名させていただきましたよ」
A「存じております」
和也「嬉しいでしょ？」
A「……光栄です」
クフフ、と可愛らしく声を押し殺して笑う、いつもどおりの二宮さん。
いつも通りに、してくれてるんだと分かる。
微笑んで静かにそのやり取りを見守っていた岡田さんが、嵐の5人が全員席についたのを確認してから
私にも促しながら腰を下ろす。
岡田「二宮さん、ありがとうございます」
和也「いえ、頑張っているみたいでしたし」
岡田「そうですね。青木はしっかり成長しましたので、その面も見て頂ければ」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3621人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリサ.(プロフ) - にゃんさん» にゃんさん、コメントありがとうございます！かなり長い年月をかけてしまいましたが、最後までありがとうございました！他の作品の続きも書いていきますので引き続きよろしくお願いします＾＾ (2023年1月8日 15時) (
レス) id: 3f85f11188 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ありがとうございます。最後まで書いて頂き感謝です。 (2023年1月8日 13時) (レス) @page42 id: b010e36986 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - りぃさん» わわわ、、、本当に長い間お待たせしてしまいましたよね(;_;)相変わらずずっと嵐のファンやってました笑 これからも引き続き、楽しみにしてて頂けると嬉しいです！ (2020年7月12日 21時) (レス) id: a395b827f3 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - ずっといつ更新されるのかと待っていたので、再開本当にうれしいです！これからの展開楽しみにしてます！！！！ (2020年7月12日 21時) (レス) id: cd3fd14afa (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - のあさん» ありがとうございますうううう(;_;)！！温かく見守っててください…！ (2020年7月12日 20時) (レス) id: a395b827f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アリサ.
| 作成日時：2020年7月12日 18時
