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ユーリとアルタイル ページ5

俺はAの返事を確認すると気になることを聞いた。

「それとA。お前さっき…誰と話してたんだ?」

『アルタイルっていう星と話してんだ。
ほら、これ』

そう言ってAは自分の胸元にさげている
ネックレスを俺に見せた。

「ネックレス?」

『うん…この世界に来る前にユリアっていう人がくれたの…』

「ふーん…」

俺が素っ気なくしたら、Aはつけていた
ネックレスをはずし、"つけてみて"と俺に
つけてきた。

〔そなたがAの言っていたユーリという者か?〕

ネックレスをつけた瞬間、Aでもない
何者かの声が聞こえた。

「誰だ…」

『アルタイルだよ、ユーリ』

誰の声かわからず戸惑っていると、Aが
助け船を出した。

「アルタイル?」

〔左様、我がアルタイルだ〕

「星と話すなんて、信じられないな…」

〔信じるか信じないかはそなた次第だ。
そなたと少し話がしたい〕

『アルタイル…私、席外すね』

俺とアルタイルの空気を察したのか、Aは宿に戻って行った。

「で?アルタイル、話って何なんだ?」

〔うむ。Aのことだ〕

Aが見えなくなったのを計らって、俺と
アルタイルは話し続けた。

「Aの?」

〔Aがこの世界の者ではないことは
知っているな…?〕

「あぁ。あいつが自分で言ってたからな」

〔うむ。それと同時にAは星詠みの子でもあるんだ〕

「星詠み?何だそれ…」

星詠み。聞いたことのない言葉だ。

〔星詠みは、装飾品を身につけなくとも我々
星と話せる能力のことだ〕

「身につけなくともって、Aはこの
ネックレスつけてだぞ?」

Aはユリアからこのネックレスを
もらったと言っていた。俺が疑問を口にするとアルタイルは心配するなという声で言った。

〔それは恐らく、不審に思われない為に
ユリアという者がAに授けたものだろう〕

「ふーん。なるほどな。でも何でネックレスをつけてる俺はお前と話せるんだ?」

〔そのネックレスは初代星詠みから代々受け継がれてきた星詠みのネックレスだ〕

「なるほどな。でも本題は別にあるんだろ?」

俺がそう言うと、アルタイルは少し輝きを
落とした。

アルタイルとの約束→←サクラの不安



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香織(プロフ) - 白兎さん» ご指摘ありがとうございます。間違っていた所直しました (2019年12月11日 19時) (レス) id: feeb4f844f (このIDを非表示/違反報告)
白兎(プロフ) - 小さなことをすみません。フルートの話のところ、キャラたちの紹介のところ、「レイブン」ではなく「レイヴン」だと思われます。 (2019年12月3日 13時) (レス) id: 4b927784f3 (このIDを非表示/違反報告)
香織(プロフ) - かなとさん» フラグ外しました。 (2019年5月14日 11時) (レス) id: feeb4f844f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月2日 17時) (レス) id: 18d6d807bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香織 | 作成日時:2019年4月30日 19時

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