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春 「んで？
お前、あの日俺の部屋で
何の会話を聞いたんだよ。」
『……言いたくない。思い出したくない。』
あんなこと、もう二度と思い出したくないのに。
……もう思い出しちゃったけど。
そっと隣に視線をやると、
春千夜は苦虫を潰したみたいな顔をしてた。
怒ってるのかな。
面倒な女、とか思われてるのかな。
それならもう、どう思われてもいいや。
言いたいこと言ってやる。
『何で今更来たの。
二度と…、二度と顔見せんな、って言ったじゃん。
これが最後だ、って、言ったくせに……！
やっと少しずつ、
アンタのこと考えなくなってきてたのに！』
春 「A。」
『…っ！
人に、気安く名前呼ぶなって言ったくせに、
私のことも、……簡単に、呼ばないでよ…！』
そんな事、本当は思ってない。
いつもは、お前、とか、テメー、とか
口悪く呼んでくる春千夜が、
私の名前をちゃんと呼んでくれる度に胸が跳ねる。
チョロい女だな、私。
でも、名前を呼ばれて嬉しくなるのが、
今は切なくて、苦しい。
コイツを好きな気持ちがぶり返してきてしまうから。
……まだこんなにも好きだなんて、認めたくない。
『もういやだ。
話したくないし、話も聞きたくない。
帰る。私、忙しいから。』
帰らないでほしい。
そばにいてほしい。
でも、また二度と顔見せんなとか言われたら、
また春千夜が私から離れていかれたら、
もう耐えられそうにない。
私は隣を見れずに俯いて話しており、
春千夜はずっと黙っている。
でも、痛いくらいの視線は感じた。
『アンタも早く帰って。』
帰って、またあの子を呼べばいい。
それとも家で待ってたりして。
またサービス満点で、色々尽くしてくれるよ。
素直になれない私を相手にするより楽しいでしょ。
……あぁ、私って本当に可愛くない。
するとようやく春千夜が口を開いた。
春 「A、俺が悪かった。」
『……え？』
春 「俺が悪かった。
あれからお前のこと考えない日は無かった。」
嘘……、春千夜が、謝った……？
それに、
春千夜も、ずっと私のこと考えてくれてたの？
私はそこでやっと春千夜の顔を見た。
春 「頼むから、帰れとか言うな。
文句でも何でも、全部聞いてやるから、
ちゃんと教えろ。」
『……春千夜、具合でも悪いの？』
春 「バーカ、悪くねぇよ。
お前、誤魔化そうとする時の癖だぞ、ソレ。
ほら話せ。」
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きりん(プロフ) - ただのオタク☆さん» お待たせしておりますm(_ _)m時間未定ですが、明後日からスタート予定で準備中ですので、またどうぞご贔屓に……♡！ (2023年1月11日 21時) (
レス) id: ee22706dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク☆(プロフ) - 家出もうすぐ完結かぁ！！！悲しいけどこっちの続編くるから楽しみやなぁ！！！！ってことで、待ってます！（？） (2023年1月11日 21時) (レス) @page46 id: f4bc07de09 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 継澪♪さん» いやいや、遅いなんて事はありませんよ(^^)いつもコメントありがとうございます！頑張りますね！継澪さんもね(*´꒳`*) (2023年1月11日 12時) (レス) id: ee22706dc1 (このIDを非表示/違反報告)
継澪♪(プロフ) - 完結おめでとうございます！反応っちゃ遅れちゃいましたね💦言おうと思っていたんですが、忘れてました💦これからもきりんさんの小説楽しみにしているので、引き続き頑張ってください！お体にもお気を付けて！ (2023年1月10日 20時) (レス) @page46 id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 灰かぶりさん» コメントありがとうございます！また楽しんでいただけるよう頑張りますので、恋人編スタートまで少々お待ちくださいませ(^^)身体まで気遣って下さり、本当にありがとうございます！灰かぶりさんこそ、お気をつけてm(._.)m (2023年1月9日 3時) (レス) id: 11fead1de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん
| 作成日時：2022年12月22日 1時
