金に糸目はつけない ページ25
九井の執務室にて。
春 「この会社にアイツがいんのか？」
九 「あぁ、間違いねぇ。
元々の会社や自宅からかなり離れてるから、
おそらく社宅か何かに入ってんだろ。」
専門というわけではないがこれくらいなら、と、
九井は涼しい顔で、
Aの人事交流先の会社のデータを洗っていた。
すると、仕事を終えた春千夜がやって来て
PCに齧り付くように覗き込む。
九 「今まで人事交流なんて無かったところを見ると、
……コレ、だな。
このデカいプロジェクトが、Aの会社との合同だ。
おおかたこれが終わるまで
期間限定で手伝いに行ってるってとこか。」
春 「その会社の社宅や、借り上げてる賃貸は。」
九 「ほらよ。
言っとくけど、俺が手貸すのはここまでだ。
後は自分でやれよ。」
九井は、
その会社が借り上げている物件のリストを
春千夜に手渡す。
少しホッとしたような顔でそれを受け取る春千夜。
春 「あぁ、もう十分だ。
礼は弾む。」
九 「まいどあり。」
その様子を後ろのソファに
だらりと腰掛けて見ている男が2人。
素直な様子の春千夜に少し驚きつつ、
これであの子もヤク中の餌食かー、と、
残念そうにしている。
蘭 「あーあ。
Aちゃん、心変わりしてねぇかなー。」
竜 「案外してっかもなー？
その会社でいい奴見つけてたりしてー。」
春 「はっ。あの女を手に負えるのは
俺しかいねぇんだよ。」
そう言って、
九井からの情報をまとめたリストを手に、
春千夜は部屋を出て行った。
蘭 「何だアレ。
まじのやつじゃん。
一途なヤク中とか、パワーワードすぎ。」
竜 「ぶっは！兄貴、それはヤバい。」
九 「とりあえず、あの子が不憫だな。
もうアイツから逃げらんねぇだろ。」
竜 「え。それ、手貸したお前が言う？」
まぁ、とにかく3人ともつまらなくはあったが、
とりあえずこれで、
春千夜の最悪な機嫌が
いくらかマシになることは歓迎。
加えて蘭は、
これからどうやって揶揄おうか、
隙を見てちょっかいかけたらどうなるか、と、
これからどう楽しむかということを考えていた。
九井は、ネットバンクに振り込まれた
春千夜からの礼の金額を見て
これはいい商売だな、とニヤリ。
こうしてついに、
春千夜はAが入っていた社宅も割り出し、
居場所を突き止めた。
彼らが最後に会ってから、
3週間以上経った日のことだった。
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きりん(プロフ) - ただのオタク☆さん» お待たせしておりますm(_ _)m時間未定ですが、明後日からスタート予定で準備中ですので、またどうぞご贔屓に……♡！ (2023年1月11日 21時) (
レス) id: ee22706dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク☆(プロフ) - 家出もうすぐ完結かぁ！！！悲しいけどこっちの続編くるから楽しみやなぁ！！！！ってことで、待ってます！（？） (2023年1月11日 21時) (レス) @page46 id: f4bc07de09 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 継澪♪さん» いやいや、遅いなんて事はありませんよ(^^)いつもコメントありがとうございます！頑張りますね！継澪さんもね(*´꒳`*) (2023年1月11日 12時) (レス) id: ee22706dc1 (このIDを非表示/違反報告)
継澪♪(プロフ) - 完結おめでとうございます！反応っちゃ遅れちゃいましたね💦言おうと思っていたんですが、忘れてました💦これからもきりんさんの小説楽しみにしているので、引き続き頑張ってください！お体にもお気を付けて！ (2023年1月10日 20時) (レス) @page46 id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 灰かぶりさん» コメントありがとうございます！また楽しんでいただけるよう頑張りますので、恋人編スタートまで少々お待ちくださいませ(^^)身体まで気遣って下さり、本当にありがとうございます！灰かぶりさんこそ、お気をつけてm(._.)m (2023年1月9日 3時) (レス) id: 11fead1de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん
| 作成日時：2022年12月22日 1時
